UFO(雄峰)ライン
高知県いの町UFOライン
霜月最後の日曜日に「UFOライン」の走破に出掛けた。正式名称は「町道瓶ヶ森線」である。「石鎚山国定公園」の中にある。10月のABCラジオ「武田和歌子のピタット」で特集され数週に渡り「UFOライン」の音を耳にすることになる。同じ四国に住みながら聞いたことも訪れたこともなく,行って見たいという気持ちが高まった。
自宅を7時半に出発。徳島自動車道に上がる前のローソンで朝食とおやつをゲット。「いよ西条」の手前のサービスエリア「入野」に立ち寄り,情報収集するものの確たる情報は拾えず。「西条カントリークラブ」を目指せば,国号194号線に乗ることは判明した。ナビには一応,住所はインプットしているのではあるが,地図で確かめながらでないと果たして目指す目的地なのかどうかは定かでは無いというのがナビである。
「いよ西条」で高速を降りる。国道11号線を左に折れる。東温市の案内板が出る。ここにはスイスで同じツアーだった老夫婦が住んでいる。そんなこを話しながらも「加茂川橋」を渡る。194号線を左折,加茂川を遡ることになる。大きな桜並木が左側に道路に沿って林立している。桜の季節を想像しながらも車を走らせる。道路は広く,カーブもさほどきつくはない。快適なドライブコースである。この国道は高知に続いている。長い長い「寒風山トンネル」を抜けると高知県である。県境まで上りが続く。
風になりた〜い!
季節にとらわれず面白い場所なのかも知れない。
いろんな季節に訪れて見たい場所となった。
ここから194号線を左にキックバックするようにハンドルを切ると194号線の旧道?に乗るようになる。「UFOライン」へのアクセス道路となる。今回はもう少し194号線を南下することにした。道の駅「木の香」の標識を目にしていたからである。ここでも「UFOライン」の確認をしておきたかった。この道の駅は温泉を完備している。小さな「市」や川を利用した「釣り堀」もあった。半日くらいは過ごせそうでもある。「UFOライン」を確認後Uターン。
谷川沿いに避寒サクラが咲いている。「寒風山トンネル」手前を右に入る。単車線のヘアピンカーブを繰り返す綴れ織りの上り道が待ち構えている。対向車も時折下ってくる。右カーブでは大外を通り,左カーブではインに食い込むように走っていく。ナビがルートを拾わない。迷っている。謎の指示を繰り返すばかり。
暫く進むと「旧寒風山トンネル」が確認できる。周辺には駐車場スペースも広がり,たくさんの車が停まっている。山小屋風のレストラン「寒風茶屋」もある。
避寒サクラ
寒風山トンネルを抜けると標識が
旧寒風山トンネル手前
トンネル手前を左に入ると「UFOライン」である。全長約27Kmの林道であるが,林道として捨て置くのはもったいない。部分的にはシーニックドライブにも匹敵する。カローラスポーツのCM撮影現場でもある。俳優の菅田将暉と中条あやみが出演している「気持ちいい日」でも,使われた絶景ドライブルートがここである。本当に「風になりた〜い」を実感できる場所である。
山の稜線を道路が走っている。右側も左側も深い谷である。西日本最高峰の石鎚山を背景に伸びる標高1300m〜1700mの尾根沿いを縫うように走るルートは,天空へと続く絶景のドライブコースである。
先にも述べたが,UFOライン(雄峰ライン)正式名称は町道瓶ヶ森線と呼ばれ,晴れた日には石鎚山系はもとより,太平洋まで見渡すことができるダイナミックな景色が続く。風景を楽しみながら林道の終点方面へ向かう。
UFOライン
日本でもこんな所に道を通すんだ?
UFOライン
「瓶が森」への登山道が整備されている。右側に石鎚山系の山々を確認することができる。ここから道は下りとなる。暫く景色を堪能し,引き返すことにする。
ライブの予定
石鎚の雄姿!
訪れた時には雲で隠れていた頂上であったが、暫くすると雲が晴れ頂を見せてくれた。
「吉野川源流」を見ることもできる。クマザサが風に吹かれ海原のように光って見える。谷は深く森林限界を超えた山々の地肌もアラスカの山々を彷彿させる。県外ナンバーの車がやけに目立つ。北は青森,南は鹿児島のナンバーまで見ることができる。静かなブームなのであろうか?
瓶が森
雄峰の案内板
雄峰の数々
元来た道を引き返す。エンジンブレーキの効かないタイプの車なのでブレーキを頻繁に踏まなければならない。下りも右カーブでは大外を通り,左カーブではインに食い込むように走っていく。下りの右カーブでは落ち葉が気になる。左カーブでは左サイドが死角になってくる。車自身の左フェンダーが路面を隠してしまう。楽しいといえば楽しいのであるが,他の車に迷惑を賭けてはいけない。慎重に車を落としていく。
瓶が森方面からのUFOライン
吉野川源流
クマザサの群落
本日の予定は,この「UFOライン」であったのであるが,時間は2時前。中途半端な時間である。かつて「よういドン:いきなり!日帰りツアー」で紹介された「東洋のマチュピチュ」:「別子銅山跡」に向かおうと言うことになった。ここも事前調べ無しのぶっつけである。ナビに入力し別子銅山に向かう。
国道11号線「いよ西条インター」を通り越し,暫く東に進み,県道47号線を右に入る。47号線を道なりに進む。と,黒龍川にぶつかる。渡りきった橋のたもとの左側に「別子銅山記念館」を見ることができた。まず,ここに寄るべきであった。川の向こうに道の駅「マイントピア別子」も見えてくる。谷川を取り巻く紅葉がとても鮮やかであった。2つのどちらかの施設に立ち寄れば目的場所の確定ができたのだったのだが・・・。道路標識の「別子山」に従ったものだから,ひどい遠回りのものとなった。
別子銅山に足を踏み入れる
今は登山道。昔生活道!
病院跡の石積
「鹿森ダム」手前の大きなループ橋も美しい。ここでも大きな峠道を一つクリアしなければならなかった。最高地点には「大氷山トンネル」が存在した。ここから暫く下ると左側に「別子銅山跡入口」の道路標識が。ここだ!と思ったが,後で分かることになるが,これも思い違い。別子銅山への徒歩での登山道であった。駐車場にはトイレもある。時間のある時にトレッキングするには面白い。銅山時代の遺構も見られる。車で上がったのでは見ることもなかったであろう。陽も傾きかけてきた。病院跡まで登って引き返すことにした。
学校跡の石積
過去にはこんな建物が
芝居小屋跡の石積
5時前,行きに確認した道の駅に立ち寄った。お腹もすいてきた。駐車場には多くの車が停まっている。東洋のマチュピチュ:別子銅山跡行きへのマイクロバスも停車していた。東平(とうなる)へ向かわなければならなっかたことが判明。行きに渋滞していた「自然の家」方面が車で行くことができるルートであった。大きな道の駅で面白そうな場所である。
表のテントがたたまれている。レストランもクローズ。登山鉄道の駅まである。ソフトクリームを舐めながら,春に又ゆっくり来て見ようと言うことになった。
お腹がとてもすいたので11号線沿いの「道頓堀」でお好み焼きを食べて帰路に着いた。