’17奈良秋散歩
’17大阪秋散歩
11月6日(月曜日) 奈良・大阪 秋散歩
部屋は北向きで朝日が差してこない。おかげでゆっくり休むことができた。インスタントコーヒーを頂き9時過ぎにフロントに降りていった。昨夜携わってくれた男性2名が言葉を掛けながら近寄ってくる。謝罪と笑顔(笑ってごまかす?)だ。フロントの女性も「お部屋でご迷惑をおかけしました。」と一応謝ってくれた。ハルカスまでの便利な行き方を尋ねると1階から\100でシャトルバスがあるとのこと。地下鉄乗り継ぎで向かうつもりでいたので便利であった。
10時前にアベノハルカスに到着することができた。美術館への行き方も尋ねてみると地階に降りてエレベーターに乗れとの指示。この指示が良かった。地階に降りていないとエレベーターにスムーズに乗れていなかったかも知れない。1階から乗ってくる人達がやけに多かったのである。F16に美術館がある。そこから展望台に昇るエレベーターも出ている。前売り券を持っていたので発券所には立ち寄らなくて済んだが,葛飾北斎展とハルカスの展望台券のセット販売が登場していた。今日は天気が良いので昇ってみたいと思っていたところだった。事前によく調べておくべきだった?ホテルと葛飾北斎のセット券は探してはみたのだが・・・。
部屋は変えてくれたが大きさはそのままだった。
適当な広さのバスルーム
寝酒に一杯?
葛飾北斎展
「葛飾北斎展」は流石に人気が高いのが頷ける。作品の数が多いように感じた。219点もの作品が世界各地から集められている。晩年の作品に重きを置いているようであった。自分の技量を分析して高見の局地に至ろうとする姿勢が素晴らしい。科学的分析で5000分の1秒という世界を垣間見ていると解説していたが,頷けるものの,それは感性にしか過ぎないものだとも思われる。北斎が感じ取ることのできる世界なのだ。植物学者や昆虫学者のような細やかな観察眼にもそのことは伺える。とても面白い展覧会である。
流石に大英博物館は鼻が利く第一人者なのだろう。世界の財宝を一手に集め,無料展示する趣向も面白い。数点の北斎画は大英博物館から里帰りしている。
李白観瀑図(九十歳)ボストン美術館所蔵の部分切り取り。
入場口付近に大きな立て看板台に引き延ばされていた。
このカットであるが私も妻も気に入っている。
図録の表紙に使われた富嶽三十六景:神奈川沖浪裏。裏表紙は雪中虎図(九十歳作)である。
人だかりのあった「吉原格子先之図」図録より
ハルカス美術館入り口付近の混雑。
この機会に展望台にも昇ってしまえという気持ちになるほどの天気の良さであった。初めてハルカスに登り,天王寺界隈を見下ろすことになる。東京タワーの展望台やスカイツリーの展望台とは違った装いの展望台で面白かった。エンパイアステートビルは完全屋外の展望台でニューヨークの空気と共にランドスケープを味わえた。その上に更に高い,まるでスペースカプセルのような展望台まで乗っかっている。3度も昇ってしまった。冬の夜景が数十マイル先まで見通せ素晴らしかったという記憶が蘇る。
ハルカスは大阪の街がまるで箱庭のように感じられる。遙か下に通天閣を確認することができた。足下で動く電車が小さなジオラマのようにも感じられる。レゴか何か小さな積み木細工で出来上がった風景のようである。吹き抜けのガーデンテラスを階上から一周する作りに驚かされた。
ハルカス展望台より
ハルカス展望台に昇っても北斎が至る所にあしらわれている。
ハルカス展望台のガラス壁面に装飾された北斎画と共に。
ハルカス展望台はとても面白いと思うのにスカイツリーのように混雑していない。大阪の午後の一時を満喫できる。
回廊の展望台。この作
りが面白い。
茶目っ気の北斎も
高層ビルも上から
通天閣を上から望むことができる。
電車がジオラマのように走っている。
トイレも気持ちがよい!
9時30分から12時過ぎまでをハルカス周辺で過ごしたことになる。駐車しているシェラトン都ホテルに帰る。当然シャトルバスの運行がある。10分も待たないうちにバスはやってきた。昼間なのにまずまずの利用客がある。朝食も摂っていない。近くのサブウェイで昼食兼朝食を摂る。今日は,月曜日。仕事が4時20分から入っている。帰路に着くことにする。