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2017 東京・横浜(鎌倉)春散歩
長い序章(プロローグ)
 妻の両親のショートステイ期間中に,東京新国立ミュージアムで開催されている「ミュシャ:スラブ叙事詩」の特別展を見て来たいと,妻が言い出した。同時期に,銀座松屋で開催されている「くまのがっこう展」にも寄って来たいと言う。夜行バスに乗って夜行バスで帰って来るので,東京新国立ミュージアムや銀座松屋への行き方を教えてと言ってきた。夜行バス利用の0泊3日。とても経済的ではある。もう10年・20年若ければ・・・。数日前から膝を痛め,体調も良くないのに!とてつもない大冒険になるだろうことは予測できる。私の仕事も丁度入れ替わりの時期でもあり,会社はごたごたしている。それでも18日〜21日間の4日間休みを取ることができた。どうせ東京行くなら,行ったことのないところへも!といういつもの悪い癖が働いて3泊4日の旅程で「2017東京春散歩」を決行することにした。
 18日は妻の病院予約が入っている。出発は昼前後となる。
 昨年6月のスイス旅行と12月のドイツ旅行を全日空便でまかなった。マイル加算率はユナイテッドの方が良かったのでユナイテッドでのマイル登録を行った。15000マイル余りのマイル加算があった。提携航空会社の全日空利用で東京〜徳島間は10000マイルでまかなうことができる。しかし,いざ申し込んでみると8000円を超す手数料が往復共にかかってくる。10000マイル支払った上にである。単純計算しても26000円余りかかってしまう。3万円出せば2泊3日の東京旅行(ホテル付き)ができる。昨年は,手数料無しで乗れたのに!ユナイテッドに問い合わせると出発21日を切ると手数料が発生するそうである。全日空から日本航空に切り替える。ちなみに日本航空のマイレージはJALカードの支払いやワオンカード・ポンタカード・Dポイントなどからコツコツ溜め込んでいる。55歳を過ぎると有効期限も5年に延ばすことができる。いろいろ調べてみると今の時期日本航空は「ディスカウントマイル」というサービスを行っている。「JALカード割引」なるものも存在する。おまけに指定された航空便に搭乗すると「フライトマイル」というシステムでマイルバック?がある。
 この3つが同時に適応されるのかメールで質問したが,相手との意思の疎通がうまくいかず,手こずってしまった。納得いく回答を頂くまでに1週間余りを費やしてしまった。通常徳島〜羽田の往復は一人15000マイル必要である。「ディスカウントマイル」期間中で3000マイルの割引。「JALカード割引」500マイル。往復「フライトマイル」指定便利用で2000マイルのボーナスが付く。9500マイルで往復することができることになる。ユナイテッドより少ないマイルで飛べることになった。
 「ミュシャ」が六本木。「くまのがっこう」が銀座。昨年スイス旅行で出会い,知り合った「Yご夫婦」ともお会いして話をしたいという。(お宅は神奈川県)妻に聞けば「鎌倉」も行ったことがないというので,ホテルを横浜に置くことにした。横浜で劇団四季の「オペラ座の怪人:ファントム」も上演されている。丁度残券「サイド椅子付き立ち見席」があった。この観劇も旅程に入れた。
 今まで利用したことのあるホテル予約サイトからホテルを検索してみた。アラスカでお世話になった「エクスペディア」は「楽天トラベル」よりやや高い。ポイント10倍の山下公園側の「ホテルモントレ横浜」を予約。3泊の連泊とした。
 鎌倉も歩くのはきついであろう。観光バスツアーを物色する。「はとバス」の鎌倉ツアーがヒット。しかし,集合場所が東京。わざわざ横浜から出掛けるのも時間と費用のロスになる。料金も8000円を超えている。こんな時役立つのがガイドブック。「横浜」と「鎌倉」のものを購入。その中に鎌倉駅発の定期遊覧バス(江ノ電)を発見。料金も昼食付きで4000円であった。
 初日の東京着が13時頃になる。「くまのがっこう」を見て食事すると6時。宝塚のこの日の公演が6時30分となっていた。当日券は10時より一人1枚購入できるようである。ダメ元で寄ってみる?と妻に訪ねると,行くという。そんなこんなで「2017年東京春散歩」なる計画を立ててみた。

2017年4月18日〜21日 「東京・横浜春散歩」
4月18日(火)ディスカウントマイル期間中のJALカード割引+マイルフライト
11:45徳島阿波踊り空港発JAL456便
12:55羽田着:スイカチャージ
13:30宝塚当日券にトライ:有楽町で荷物をコインロッカーに預ける
14:00「くまのがっこう展」:松屋銀座8階・三菱一号館美術館
17:00「バーデンバーデン」:夕食有楽町
18:30「宝塚(」10:00〜当日券販売)
「ホテルモントレ横浜」泊(楽天カード10倍)

4月19日(水)晴れ
08:30ホテル出発鎌倉観光?
江ノ島電鉄に乗る?
11:00鎌倉駅〜建長寺〜鶴岡八幡〜鎌倉宮〜御代川〜長谷寺〜高徳院〜鎌倉駅15:30
「しずか号」0466−24−5066 4000円
17:00Yさんご夫婦と会食(桜木町駅南口改札)
「ホテルモントレ横浜」泊

4月20日(木)晴れ
08:30ホテル出発
08:39元町中華街駅〜09:27明治神宮前(千代田線)09:32〜
09:36乃木坂駅〜9:40国立新美術館
10:00「ミュシャ展」(国立新美術館10:00開場〜12:00)
12:01乃木坂駅(千代田線)〜12:03表参道(半蔵門線)〜12:07渋谷
12:14(東急東横線)〜12:51日本大通駅AKKT
13:00開場13:30開演ファントム16:00終演
旧友T夫婦に連絡(関内横浜側改札18:45)馬車道(1B出口より)「駅の食卓」19:00
「ホテルモントレ横浜」泊

4月21日(金)曇り時々雨
横浜散策:赤い靴の少女像・赤煉瓦倉庫街・山下公園・マリンタワー・氷川丸
10時チェックアウト(荷物預け)
15時30分羽田発JAL461便
16時45分徳島阿波踊り空港着

4月18日(火)
 2月の初めに,この日から7日間の予定で「地中海クルーズ」のお試しバージョンに申し込んでいた。申し込み当初は,リクエスト受付で期待を持っていた。次の日,「キャンセル待ちになるが,それでも申し込みますか?」という電話がかかってきたという。それ以来,何の連絡も無い。出発1週間を切ったというのに,ネット上のマイページ上でも,リクエスト受付のままである。阪急さん,手を抜くところでは,しっかり抜くのですね。後のクレームも問題にせず。こちらから問い合わせをするのも面倒なので「2017東京春散歩」に照準を定めた。
 この日は,妻の大学病院での受診日。午前中に終わるということで徳島11:45分発の「フライトマイル」指定便に予約を取っていた。鎌倉定期遊覧バスの予約は固定電話からでは繋がらなかったのであるが,携帯だとすんなり繋がった。空きがあり予約をすることができた。病院もスムーズに終わり11時には徳島空港に着くことができた。チェックインもカウンターでしなくて済むように,手荷物も機内持ち込みサイズの2つにまとめておいた。1日200円のパーキングにも止めることができ,「ボルティス」というカードラウンジでコーヒーを呑むゆとりもあった。鳴門名産のわかめも買い込み定刻に出発。当然私はビールを提げている。

 途中左手にスノーキャップの美しい富士山を確認。しかし,この日は機内放送がなかった。房総半島上空から三浦半島・伊豆半島をスルーした富士山であった。空気も乾燥していたのか,くっきりはっきりの富士山であった。富士山の右手に光っているのは河口湖であろうか?

 定刻に羽田到着。モノレール乗り場に向かうが,スイカを忘れた。最近は自販機での販売ができるようだ。500円のデポジットは取られる。持っていた方が便利なので,何の躊躇もなく購入。大きな路線図の中から小さな料金を探すには,不自由な視力に陥ってしまっている。スイカの所持により,大きなストレスから解放されることになる。次の機会に,1枚をキャンセルすることにしよう!妻は賢く持参している。4000円をチャージ。(予定表には,しっかり記入していたのに!)浜松町から有楽町へ。有楽町でコインロッカーを探す。400円サイズでは,二つの荷物は入りきらない。500円ロッカーを求めて駅外へ。丁度,一つ空いていた。二つの荷物がすんなり収まった。スイカ支払いができる。昔のように,ごつごつした鍵を持たなくて済む。

 機内座席のアームレストに座席番号が表示されている。確認しやすい工夫だ  東京宝塚のポスター前
宙組公演:「王妃の館」
浅田次郎
東京宝塚のポスター前
宙組公演:スーパーrビュー
「VIVA ! FESTA!」

 とりあえず,宝塚の当日券を求めてみることにした。妻の歩くスピードに合わせて,ゆっくりゆっくりの速度である。東京宝塚に到着。どうしたことでしょう!カウンターで当日券を求めると残券が2枚だけあるという。超ラッキー!と夫婦は同時に感じたにも関わらず,係の女の子は,残席は中央から振り分けていくので,最後部の右端と左端になるとの説明を申し訳なさそうに,小さな声でしてくれた。夫婦は,宝塚なる物に入ったこともなく,その雰囲気を味わいたかっただけのことである。よって,何の問題もない。入れたことで満足していた。それも1500円で。記念にポスター前でカメラを構えると,係の人が写真を撮ってくれた。

銀座のカフェにて 有楽町のゴジラ 有楽町のゴジラ

 次に,銀座松屋に向かうことにした。だいたいの見当はついているものの確証がない。フリーワイファイでは地図が詳しく出てこなかった。途中,小腹が空いたので,しゃれたカフェでコーヒーブレイク。夕食を17時から予定していので軽めのおやつ程度に留めた。店から出掛けにウエイターに銀座松屋を訪ねると,わざわざネットを開けて説明してくれた。「この方向です。」と言葉で説明できない時代なのかな?晴海通りも中央通りも分かっていなかった。おおよその見当が付いたので,教えてもらった道とは別の道を辿り,大都会の空気の味を満喫しながら銀座松屋に到着。インフォメーションで「くまのがっこう展」を訪ねるものの開催は明日からということで,パンフレットを頂いた。「くまのがっこう展」は最終日に回すことにする。勇み足!夕食までの時間つぶしのために松屋で人形展を見学。一階で日焼け止めを購入。お姉さん達と世間話をしたものの,夕食まで1時間余りを潰さなければならない。

バーデンバーデンにて どこかで見た風景? 東京宝塚開演前

 夕食を有楽町のガード下のドイツ料理店「バーデンバーデン」でと考えていた。ホフブロイハウスの1リットルジョッキでビールが飲める。ドイツの想い出にも浸れるかも知れない?とも思っていた。東京宝塚にも近い。一石二鳥である。只,時間が余っている。東宝前のゴジラのいる日本の男優や女優の手形のあるスペースで時間つぶしをすることにした。「バーデンバーデン」の所在を調べようともした。それでも時間があったので鹿児島県のアンテナショップで薩摩揚げを買って食べた。
 目指す「バーデンバーデン」は確認できず,それでも「ホフブロイハウス」の看板は脳裏に焼き付いていた。とりあえず,そこに入ることにした。妻がここが「バーデンバーデン」でえ!と豪語。目指す目的地に到達したわけである。ウインナーやサラダ・ポテト等のドイツ料理らしき物とビールをオーダーする。ビールはダークビールの1リットルサイズと500ミリリットルのバイスビール。(これはホフブロイハウスには無い。)あのホフブロイハウスの味がする。値段は1720円と倍である。オーナーにも名刺を頂き,ホフブロイハウスの想い出話をしばし語り合うことができた。元高校教師が父の後を継いだそうである。

 宝塚は目と鼻の先。帝国ホテルの並びにある。入り口付近には肩から箱を提げた女性の団体を数グループ確認することができた。いったい何をしているのか?は定かでは無い。最後列は本当に立ち見の場であった。あの東京ドームの立ち見と同じ。ただ疲れると座ってもおとがめはない。東京ドームでは係員から「ここは立ち見席です。座らないように!」との注意がひっきりなしに飛んでくる。隣の女性は靴を脱ぎ,広告の紙を敷き観劇している。私も直ぐに真似させて頂いた。
 第1幕は,軽いお笑いの寸劇で,パリ観光ツアー旅行のダブルブッキングを題材として扱っていた。第2幕は,これぞ宝塚!と言わんばかりのレビュー!ラインダンスが素晴らしかった。妻の膝の痛さが立ち見席に耐えられるかどうか心配であったが,彼女は最後まで根を上げること無く見切っていた。終演は10時近くになっていただろうか?出待ちの群衆も見受けられる。それを尻目に有楽町駅へ。コインロッカーから荷物を回収し,「京浜東北線」で横浜へ向かうことにする。

ホテルモントレ横浜 ホテルモントレ横浜 ホテルモントレ横浜

 新橋から「東海道線」とも思ったが,この時間帯は本数が少なそう。京浜東北線が混んでいる。いつまで立(経)っても座席が空かない。座れたのは川崎近辺であったろうか?横浜で,「みなとみらい線」に乗り換える。元町中華街で降りるものの,ホテル最寄りの1番出口までは驚くほど遠い。一番近い出口から外に出てタクシー利用をすれば良かった。長い長いコンコースを歩き,出口前の地図で目指すホテルを確認したにもかかわらず,ロストウェイ。近くのローソンにとりあえず緊急避難した。今夜の夜食を物色すると共に店員に「ホテルモントレ」を尋ねたが,外国人従業員のため必要な情報を得ることができなかった。仕方無く他のお客さんに尋ねてみることにした。地元の方では無かったが自分のスマホで所在を調べてくれた。こちらの方ですよ。まるで昼間の対応を思い出すかのようではあったが,本当に有り難かった。
 妻と荷物をローソンに残してホテル探しに出掛ける。途中停車中のタクシーの運転手にも所在を訪ねてみた。二つ目の信号を左に・・・その道を辿ると信号は無く突き当たりに。右往左往していると,さっきのタクシーの運転手が再び現れてホテルの所在を教えてくれた。あのビルの向こうだそうだ。ビルの向こうに「ホテルモントレ」はあった。フロントで道に迷ったことを告げ,元町中華街の1番出口までの行き方を確認した。そこに行くことができれば,ローソンまで辿り着くことができる。
 ローソンからホテルまでは500メートルくらいだろうか?妻は歩く元気がなさそうである。ローソンを出たところでタクシーが止まった。近い距離ではあるが,ホテルまで運んでもらった。暗闇に備えて地図の確認の必要性を痛感させられた。ドイツで十分懲りたはずなのに。日の変わる直前にチェックインすることができた。ホテルのセキュリティは,初めてのものであった。カードキーでエレベーター階を自動選定してくれる。自分でボタンを押す必要がない。カードがないと乗れないことにもなる。

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