今日の予定は「鎌倉観光」と「Yさんご夫婦」との会食である。
鎌倉までは,1時間を見ておけば着くことができると言うホテルマンの言葉を信じて9時40分の横浜駅行きのバスに山下公園から乗ることにした。「みなとみらい線」利用だと元町中華街のコンコースは長すぎる。少しでも歩く距離を短くしたかった。鎌倉でも歩くことを覚悟していたからである。横浜駅までは15分余り,鎌倉駅には10時30分くらいに着くことができた。
駅中のパン屋で朝食を摂った。集合場所を電話で確認。江ノ電の事務所でツアー代金を支払い定期観光バスに乗車。コースは11時発:建長寺〜鶴岡八幡宮〜鎌倉宮〜御代川昼食〜長谷寺〜高徳院(鎌倉大仏)15時30分終了予定の「しずか号」コースである。参加者は12人。同年代?少し上のご夫婦。三十路の足をくじいた妻とその夫。70代前後の夫婦と娘と孫。和服の親子も。それに私たち夫婦である。ツアー参加用の江ノ電のパスと乗車記念の鎌倉イラストマップハンカチを頂けた。このハンカチは修学旅行生でも欲しがらないといういわく解説付きであった。
タイムテーブル通りに11時に鎌倉駅前を出発。最初の見学地の「建長寺」に向かう。晴天直下青空に若葉が映える。大都会から少し離れた所に古を感じられる場所がある。そのコントラストが面白い。観光が始まる。このツアーにはバスガイドも同乗している。昔ながらの観光ガイドの風情を感じることができる。ラジオガイドでないところがまた良い
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建長寺 |
建長寺「地蔵菩薩座像」 |
建長寺:イブキ
樹齢760年 |
「建長寺」では,寺の由来などをバスの中で話し,現着してからは主な部分についての説明を行い,後は自由見学という形態である。駐車場から直ぐに境内なので非常に楽である。「建長寺」の貝塚息吹については新知識を得ることができた。樹齢とその大きさである。観光のペースも私たちが行うその速さより少し速い程度で不満はなかった。「建長寺」は人混みもなくゆったり見学することができた。落ち着ける場所である。
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建長寺 |
高知出身のガイドさんと
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ドライバーとバス「しずか号」 |
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鶴岡八幡宮大銀杏倒木後 |
鶴岡八幡宮 |
鶴岡八幡宮から由比ヶ浜
方面を眺める |
次に向かったのは「鶴ヶ丘八幡宮」。駐車場は社殿の裏側に当たり少し歩くことになる。流石に人が集まってくる。喧騒さが気になる。大銀杏の残骸及び新しい息吹も確認することができた。階段をゆっくり上っていく。鳩サブレの由来ともなった八幡宮の鳩を形取った八の字が見て取れる。振り返ると鎌倉の街並みが広がっている。「定期遊覧バス」のパスで宝物殿の入場も可能である。源氏由来の品々が展示されている。八幡宮の脇を抜けると裏の駐車場に繋がっている。足をくじいているという三十路の女性が夫の手を借りて階段をゆっくり下りていく。老夫婦も足腰が痛そうである。なるべく歩かなくて済むこのツアーは私たちのような者にとってとてもありがたいものであった。
「鎌倉宮」は私も初めての場所である。1869年に明治天皇の命で創建されている。新しい建物である。後醍醐天皇の王子の護良親王(もりなが)が祀られている。ここでの宮司さん気合いが入っていたのか,非常に長くて詳しい説明を行ってくれた。予定時間を10分も過ぎていただろうか。歩く速度もゆっくりで妻には優しかったに違いない。彼女は「厄落としの皿」をすかさず割っていた。
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一の鳥居 |
御代川 |
御代川の昼食と
鎌倉クラフトビール |
時は13時近く。お腹も空いてきた。金沢街道から若宮大路を南下。由比ヶ浜方面に向かう。昼食の「御代川」は,「はとバスの観光ツアー」でもここで昼食となっていた。幕の内弁当ぽい京風の昼食をあてがわれた。量も適当でどれも美味しかった。「鎌倉地ビール」も頂いた。昼食もせかされることなく,ゆっくり取ることができた。駅前で降りた和服の親子を拾うために再び鎌倉駅へ。入れ替わりに北海道からやってきていた親子連れが時間の都合でここでツアーを打ち切った。
長谷寺
昼食後の見学地は「長谷寺」と「高徳院」である。
「長谷寺」は急な階段や坂道を少し登らなければならない。境内は良く整備されていて花々が美しかった。外国人が目立つ。観音様も奈良の長谷寺のものを直ぐ連想することができる。ガイドさんの話では,この地に流れ着いた観音様を祀ったものだという。由比ヶ浜も寺のテラスから垣間見ることができる。ゆっくり階段を下りていく。集合場所にはガイドさんもおり,しばしの世間話。関西出身だなとは思っていたが高知県出身だそうだ。この「定期遊覧バス」をコマシャールしてくださいね!とのことであったので,ここで紹介することにする。
高徳院
「高徳院」には駐車場が無く1キロメートル余り,長谷寺から歩くことになる。近くのバス停まで運んでくれても良さそうなのだが。門前の商店を覗きながら高徳院まで歩く。歩道が狭く歩きづらい。交通量は多い。青空に大仏が映え神々しい。(仏々しい:と言うべきだろうか?)奈良の大仏さんも晴れた日に外に出してあげたい気持ちになった。大仏殿に囲まれていない大仏さんに見飽きることもなく限られた時間を過ごした。途中ガイドさんお勧めの紅屋の「くるみっこ」を購入。(これについて次の日,エピソードも増えることになる。)家に帰って食べてみるととても美味しかった。長谷寺の駐車場まで来た道とは逆方向に帰る。鎌倉駅まで送ってもらって,このツアーは終了となった。16時を向かえようとしている。
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トトロの折り紙ばあちゃん |
開けるとトトロの折り紙が |
鎌倉駅のペコ・ポコちゃん |
本日は,これからがメインである。昨年スイス旅行で一緒になった「Yご夫婦」との再会である。桜木町17時が待ち合わせの時間である。鎌倉駅のホームが異様に混雑している。強風の影響でダイヤが乱れているという。横須賀方面に一駅乗ってから引き返そうかとも思ったが,素直に横浜に向かうことにした。案の定,車内は通勤ラッシュ並みの混みようであった。Yご夫妻から,車内で電話を頂いたが出ることができず,メールで対応した。横浜に着いて電話してみると桜木町に既にいるらしい。「京浜東北線」に乗り換え一駅で桜木町。南口の改札の向こうに手を振ってくれるお二人を発見。10ヶ月振りの再会である。
スイス旅行を振り返る。サンモリッツの昼食の時に,このご夫婦とは席がとい面となった。色々言葉を交わす内にペイント関連の会社に勤めていただろうことが分かった。午後からは「ディアボレッツァ展望台」観光。帰りのレーティッシュ鉄道の中でも席が隣り合わせとなった。ここで少し厚かましかったかも知れないが,相手の職業柄家の塗り替えについて教えを請おうと質問してみることにした。塗装屋がひっきりなしに自宅に飛び込んできていたのである。塗料の種類によって熱を遮断することができるのか?信頼がおける塗装屋さんは?等々質問したように思う。いろいろ専門的なことを説明して頂いたように思う。その後も食事時に席が近くなることがあり,懇意にして頂いた。
ミュンヘンでの帰国便の待ち時間にも「エアーブロイ」でビールをご一緒させて頂いた。妻はメールアドレス交換等を行っていた。帰国してからも気に留めて頂き,業者の斡旋まで行って頂いた。いろいろなメールのやり取りの中から,お二人の人柄の素敵さにも触れることができ,よき人生の先輩としての兄さん姉さんとして甘えさせて頂いて,今日に至っている。
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日本丸のライトアップ |
ディアボレッツァにて |
シェフズVにて |
今日の一席の場所の選定も色々とお気遣い頂いた。「CHEF'SV」ランドマークタワーの夜景の綺麗な印象的な場所だった。下調べまで行ってくれていたようだった。本当に有り難い。妻は奥様から誕生日に「毎日感動」の絵本を送って頂き,とても喜んでいた。そのお返しにと10日ほど前より手作りのマスコット作りに明け暮れていた。誕生日には少し早かったが手渡すことができ喜んでいた。
近況報告等あっという間に時間が過ぎていく。ワインオーダーやクーポン利用のやり取りが楽しかった。
帰りも「みなとみらい線」まで一緒して頂いたのに妻のスイカがロスト。改札でお別れとなってしまった。またの再会を心待ちにしています。
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