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カメラの話

カルガリー

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極光出現

これぞバイソン

オーロラの旅
オーロラ観測 第3日目(最終日)
 10時40分身支度を整えて最後のオーロラツアーに出かける。今日も3番ティーピー。2時を過ぎてもオーロラは現れない。本日は湖畔で陣を構えていたのであるがいっこうに現れてくれないオーロラにしびれを切らしレイベンの丘に場所を移動した。

ティーピーwith HalfMoon

 夜半の半月にもかかわらず高度がとても低い。高緯度帯に位置していることが実感させられる。
60秒露出
 長時間露出を掛けると目には見えない雲まで写り込む。湿度が高いのだろうと一人納得する。周りは湖だらけだもの当然。(修正
夏の大三角
 ポラリスが天上付近にあり、北斗七星とカシオペア座が同一視野に見える。はくちょう座やアルタイル・ベガも。

 ここでも撮るものといえば星。夏の大三角と供にシリウスが現れている?オリオン座は確認できない。夏の星座と冬の星座が同居している。ジェット機が飛行機雲をたなびかせ西から東に天上を横切っていく。その雲が心なしか動いているように感じられる。撮影しても思ったような光が出ていない。だんだん太くなり細長いウンチの様。色はダークグレイにダークグリーンを薄く被せた感じ。オーロラには見えない。

オーロラ発見
 レイベンの丘から。2時を過ぎた頃からオーロラ出没?時折犬たちの嘶く声が暗闇を劈く。)(修正画像)
修正画像
 西の空から東の空に掛けて棚引くオーロラ。肉眼では雲の様に見え、写真に撮っても色調は現れず、加工すると白色に現れた。
修正画像
 日本での冬の星座の中を切り裂くオーロラ。2〜3日の観測で、それもonly oneでいったい何が見えたのだろう?
じっくりゆっくり付き合ってみたい存在である。時間を忘れさせてくれる存在であることは実感できた。

 それにしても西の空から東の空へロール状の雲のようなものが横たわっている。飛行機雲が太るの?東の端の方はシャワーの様に何かが降り注いでいるようにも見える。これも自然からの贈り物なのか?と集合時間が迫ったのでティーピーへ帰ることにした。

修正画像
 一番大きかった頃のオーロラ。光り輝いていれば天を二分する程の大きさ。画面中心が天頂付近にあたる。
集合時間迫り
 もう少しこの場に留まりたかったが、集合の時間が迫りティーピーに帰る。スタッフがバスに向かう途中「写真撮っても良いですよ」と、時間をとってくれた。
最後のワンショット
 最終日名残のワンショット。ぼんやりグリーンが程良い。酔い覚めの面持ちか?

 皆大きなオーロラが出たと大騒ぎしている。やっぱりあれはオーロラだったのか?オーロラビレッジからホテルに帰る途中も確認することができた。ホテルについても北の空に存在を示していた。3日間の滞在中は3日間ともオーロラは出現した。ただ1日目だけは分厚い雲に遮られその全体を確認することはできなかったが。
3日間滞在のホテル
       ラストショット
 シーバスリーガルを水割りで飲み干す。イエローナイフの帳が降りた。
YK空港
 イエローナイフ空港で手荷物検査を受けた後、待合室から。
60人乗りジェット
 JAZZというエアーカナダ系の小型ジェットでカルガリーへ向かう。6時発。なぜ、8時にならないの?

8月28日(火)
 4時に空港までのバスがやってくる。バックの底に重たい三脚から詰め込んでいく。ワインは軟らかい服で衝撃を防御する位置に。来たときよりもぱんぱんになったバッグを傍らに,飲み残したシーバスリーガルを水割りで全て飲み干し忘れ物の最終チェック。6時30分には空港に着いた。4〜5qの距離だろうか。チェクイン時点ではまだ座席の打ち出しがない。手荷物検査場内で待機しているとスタッフがハンドサインしている。分厚いガラスで遮断されているため声は聞こえない。確定のためにカウンターへ行けとのこと。未確定者がもう一人いるのでその人にも教えて欲しいとも。カウンターへ行って座席ナンバーの入った搭乗券を受け取ることができた。スタッフにそれを見せるとサムアップサイン。訳も分からずこちらもビンゴー。
 8時過ぎカルガリー空港到着。事前の情報通り国際線待合室も国内線待合室も同じロビーであった。来たときのように荷物の預け直しをする必要はない。ゆっくりロビー内のお土産やさんの物色にかかる。時間は十分ある。出発時間は12時。めぼしい物が見つからず待合いロビーから外へ出る。(もう一度手荷物検査を受けなければならない。)
 外の土産屋もゆっくり見て歩いた。カナダ国旗のトランプ発見。1個しかない。メープルクッキーやチョコレートも購入。25日にお世話になったお店へも行った。販売の大阪のおばちゃんはいなかったが,別の大阪のおばちゃんがいた。長いことくっちゃべってだいたいのお土産をここで調達した。やっぱり日本語は便利だ。11時過ぎ手荷物検査場を経て再び待合いロビーへ。椅子へ座るや疲れがドバーと出たのかうとうといい気持ちなって来た。数秒の眠りの後の首の傾きの修正。船をこぐという表現が当てはまる。乗り遅れては大変なので搭乗口のそばに陣取った。飛行機は満席ではなかったものの隣には見知らぬお嬢さんが,何人だか分からずじまい。機内食の後は5時間余りの眠りの世界に落ちていた。

RAWからJPEGへ
 今回は娘の薦めRAW画像で撮影してきた。映像の加工が複雑にできるらしい。前の画像よりオーロラが鮮明だろうか?
オーロラ爆発後の映像も
 1つが2つに。2つが3つに分裂。見た目はこちらがより忠実である。右は迫力や神秘性が出ていますよね。
左と同じ画像
 オーロラの画像って殆どが加工されている。(寂しさも覚えるが)今回自分自身のオーロラとのコラボにはことごとく失敗した。
   
 8月29日(水)
   目覚めてからはソフト面で充実していないムービー鑑賞へ。行きと同じ番組を見る羽目に。成田には定刻より少し早く到着した。羽田の飛行機の時間まで5時間少々ある。5日間同じ行程   を辿った豊島の新婚さんとも別れ,京成電車を乗り継いで羽田に向かうことにした。羽田で軽い夕食といつもの東京土産の「ごまたまご」と「東京バナナ」を買うつもりでいた。17時前に羽田到着。掲示板には徳島行きの案内は出ていないが,チェックインすることできた。荷物を持ち歩かなくて済む。ローソンで秋の定番「秋味」発見。出発ロビーまで持ち込んで一杯引っかけた。19時25分発が少々遅れ徳島到着が21時近くとなってしまった。娘が行きと同じように待っていてくれた。

 オーロラ鑑賞ツアーを終えて
   オーロラは思っていたようには輝いていなかった。写真撮影すればこそあのような色合いが出現する。今回は「RAW」でオーロラを撮影した。自分で手を加えていくうち,色鮮やかなオーロラに変わっていく。記憶の中のオーロラは色あせるばかりか返って鮮明になって記憶の中に再構築される。
   オーロラを3回見る為の弾丸ツアー。待ち時間や国内移動の時間を積算すると1日余りになる。かつてのように関空からの便や待ち合わせ時間の短縮があれば良いのにとイエローナイフに出かけたことのある関西人は思っているに違いない。そこに不便さがあるからこそオーロラが美しく輝いたものとなるのかもしれない。
   余談になるがイエローナイフに行くことを話すと夏でも見えるの?と必ず聞かれた。日本人にとってオーロラは真冬の極寒の申し子的に思われている。この旅に出るまでは私もそういう一人であった。