カサミラ
夜のサグラダファミリアからカサミラまで向かおうと数ブロック歩き始めたところ観光客を装った男に話しかけられた。道に迷いこのホテル知らないか?から始まり観光客だから分からない等々の会話をしている内ダークコートの2人組に気がついた。歩く速度が同じなのであなたの友達か?と訪ねたところ、警察だと身分証明書のような物を見せ、質問攻め。パスポートの提示から始まり、コカイン持ってるだろ?財布を見せろ! |
カサミラ
さっき知り合った男が言いなりに従っている。怪しいと思いつつ、言われるままに。クレジットカードまで見せろと言う。ピンコードを教えろまで、口を閉ざすと脅し口調で迫ってくる。おまけに現金まで。ドルは1ドル札、円は千円札、ユーロは5ユーロ札数枚ずつしか持っていなかったためか、それには手を付けず、他に何か持っているだろと言うことでボディチェックをやってきた。対象は私一人に絞られている。 |
カサミラ
警察署に行って話そうと強く切り出すと、態度が急変し、もういいわという状況を作り出し、そそくさと消えてしまった。観光客を装った男はと言うと、まだ私の横に留まっている。行き場を無くしたかのように。数メートル歩くとレストランに入っていった。ほんの数分の出来事だった。その状況を思い返しつつカサミラまでの行き帰りを歩いたわけである。帰り道も同じ現場を通ってみた。確認する意味でも。不信感は募るばかりである。 |