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賢治の旅日記
7月11日(水)宗谷〜エサヌカ線〜屈斜路〜摩周湖

 朝は8時前に朝食にダイニングに降りていく。酒のあてのような塩辛い品々が食卓に並んでいる。食事の支度をしてくれる女将さんからいろいろな話が聞ける。このペンションのなりそめ。大韓航空機墜落まで遡る。サハリン沖に落ちた大韓航空機の炎がこの地からも確認できたとのことである。その時からオーナーの母親が平和の願いを乗せてアルメリア(ハマカンザシ)の移植を行っていったそうである。今ではたった一株だったものが何万株にもなり,宗谷公園にピンクの浜かんざし(アルメリア)が絨毯のように咲き詰めるそうである。
 サハリンの貴重な写真集や郷土の作家(関屋敏隆さん)との交流のお話も聞くことができ,とても心に響く一日の始まりとなった。出かけには庭のアルメリアを持たせてもくれた。今回「北海道」を「北加伊道」と表記したのもこの作家に感化されたからである。加伊とはアイヌ民族でやはり北海道は加伊の国なのだ。そこには差別のない世界が見える。

 アルメリアの朝食  アルメリアの女将さんと  庭のアルメリアを持たせてくれる。

 宗谷岬へ向かう。ペンションを出たところで初めて昆布干しの現場に遭遇することができた。妻が「写真を撮らせてください。」と言うと「もっと化粧をしてくれば良かった!」というような返事が返ってきたとか?セイコーマートで水分補給。

 北加伊道の歴史を淡々と記してある手製の年表。  ペンション「アルメリア」全景  昆布干しの作業をする家族?

 宗谷丘陵方面に右折。「周氷河地形」が見られる。白い道の案内も出ていたので辿ってみると牧草地。その中を数匹のエゾシカが駆けている。まるでサファリ。前方を走るエゾシカを追いかける。舗装路にUターン。宗谷岬公園方面へ向かう。晴れていたら利尻やサハリンも見えるという。2度目の宗谷岬。団体客に紛れて写真を撮ってもらう。日本最北端のガソリンスタンドで給油。証明書を頂く。

 今回の旅行で有名な昆布漁場を数カ所尋ねた。利尻・羅臼・日高と。どの漁場でも期待していた昆布干しは確認することができなかった。天候不順で漁さえなされていなかった。
 唯一確認できたのが、ここである。


 周氷河地形:山林火災で地形が良く分かるようになったそうである。  エゾシカとの遭遇・並走。まるでサファリのようである。  宗谷岬の公園に咲くアルメリア。

 海岸近くにまで植えられたアルメリア。  2回目の訪れとなる宗谷の岬  エサヌカ線の障害物のない道路。

 その後猿払方面へ南下を続ける。海霧で辺りがあまり見えない。道の駅「猿払」で045ブレイク。「エサヌカ線」の障害物のない道路を堪能。天気はあいにくの曇り。相変わらず海から霧も上がって所々で視界も悪くなっている。道の駅「雄武」で045ブレーク。おやつ代わりにかまぼこ数種類を購入。

 美幌峠は霧の中。屈斜路湖が見えない。峠を少し下りるとようやく霧が晴れ、屈斜路湖の姿が現れた。下り坂を惰性で下っていく。
 途中のプリンスホテルの近くで津別峠方面への道路を確認することができた。明日は日の出前の行動である。

 昼食を紋別で摂ろうと思っていたが目指すレストランを発見できず。「コムケ湖」の花鳥園では「尾白鷲」を間近で見ることができた。車は泥だらけ。ラベンダー園を横目に網走には寄らずに摩周湖に向かうことにした。美幌峠から屈斜路湖へ。あいにく峠付近では霧のため湖が見られなかった。少し峠を下ると屈斜路湖が見え始めた。摩周湖に向かってみる。

 本来の摩周湖?「霧の摩周湖」であった。  踏切で列車に遭遇。列車を撮影すると意気込む妻。  硫黄山。川湯温泉の源泉なのだろうか?

 霧の摩周湖で眺望ができず。駐車料金もただ。摩周湖の看板の前で写真を撮り合ったのは愛媛県のご夫婦だった。千歳にも家があるそうである。愛媛の大雨の話題も。ホテルに向かう。途中異様な「硫黄山」を確認。路上でUターンし閑散としたパーキングへ。観光客は3組。駐車料金も徴収されない。駐車場から火星の表面のような所に足を踏み入れることもできる。なぜか二人してそんな状況を楽しめていた。

 名湯の森ホテルきたふくろう。名前ばかりは仰々しいが・・・。  和室10畳。十分に広い。部屋のお風呂まで温泉が引き込まれている。  夕食の献立。品数は多いがクオリティが今一つ。

 今宵は「名湯の森ホテルきたふくろう」(1泊2食)である。団体チェックインの後にチェックイン。フロントが顔を合わせて対応しない。事務的な対応に終始している。団体相手ならそれですむだろうが,個人客にはリピーターとして来てもらえるようなおもてなしの心遣いが必要なのではないだろうか?いろんな事を聞きづらいフロント対応である。早朝予定している「津別峠」の雲海についても実は聞いてみたかった。
 夕食は19時からとなった。個室をあてがってくれ料理の品数も多いのではあるが,作り置きの感が否めない。団体ツアーの横流れ品?団体さんはこの品数でアルコールが入れば満足しそうな設定である。
 24時前に温泉に入る。銭湯のような雑踏は嫌いなのでクローズ前の時間帯を狙って入ることが多い。泉質は気持ちがよい。硫黄山を見てきたのでもっと白濁しているのかと思いきや普通のアルカリ泉のように感じられた。

知床〜羅臼〜厚岸〜浦河