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賢治の旅日記
7月12日(木)川湯温泉〜知床峠〜羅臼〜厚岸〜タウシュベツ〜浦河

 03:00過ぎに目が覚める。日の出前「津別峠展望台」からの雲海を見るための早起きである。空は早くも白み始めている。03:30にホテルを出発。「津別峠」に向かう。途中屈斜路湖周辺ではエゾシカを多数目撃。目の前を横切る鹿も。それでも時速80kmでつっ走る。道の中央を走っている。対向車は来ない。プリンスホテルを過ぎた辺りで左折。山道に入る。1車線の対面通行となる。ここで鹿に出合ったらどうしようもない。スピードダウン。日の出には間に合わなかったものの「津別峠展望台」に無事到着。雲海を鑑賞することもできた。
 雲海は動いている。湖の水蒸気が立ち上り眼下で雲となっているようである。地上からの雲海は初めて見ることになる。早起きして良かった。既に先客は20名を超している。3m超の脚立を用意して臨んでいる人もいる。手前に生け垣が写り込んでしまう。30分程雲海を鑑賞後ホテルに帰る。帰り着いたのは05:00過ぎ。そこから2度寝に入る。熟睡はできなかったものの少し眠ることができた。今日の行程は今回の旅行で一番長いものとなる。

津別峠にて
 三脚を用意して滝を撮るようにスローシャッターにすれば違った趣になったかも知れない。
 雲海の発生率の高い場所でもあるらしい。

 08:00過ぎホテルで朝食。団体さんも引けていく。料理は昨夜と打って変わって庶民的な物に変化していた。和食ビュッフェタイプである。コーヒーは付いていた。おばあちゃんの朝ご飯的なアットホームさを感じることができた。チェックアウト時300円の入湯税を徴収された。珍しく妻が温泉に入っている。

広角では ストロボを焚いて 下から雲がわいてくる

 今日はウトロから羅臼へ向かう。前回雪の為「知床峠」を越えることができなかった場所である。清里で給油。セイコーマートで水分調達も行う。車中のアルメニアにもあげなければ。知床横断道路に入るべく「天に続く道」直線18kmを走破。「オシンコシンの滝」を右手に確認。前回よりも水量が多い。

屈斜路湖周辺にも雲? 朝食ビュッフェ 清里周辺のギャガイモ畑


斜里「天に続く道」
 国道244号と国道334号が繋がる約18kmのほぼ直線道路。実際に走ってみると所々でくねっていることが分かる。

知床寄りにある展望台 山野草も見られる。

 ここから知床峠までパトカーに先導される事になる。春の交通安全運動の一環であるらしい。サイドカー付きの大型バイクも数台連なっている。知床峠でプロのカメラマンに写真を撮ってもらう。風景写真を主に撮っていると言う。宗教団体からの問い合わせが多いとか?一ヶ月余り北海道にいるそうだが例年の気候とは大幅に違っているようだ。富良野のラベンダーもあと1週間しか持たないという。
 知床横断道路は天気にも恵まれ気持ちが良かった。遠く国後の島影も確認することができた。
知床峠より羅臼山を臨む
 朝起きてからここまでがこの旅で最高の天気であった。丁度一眼を提げたお兄さんが誰かのカメラを押していたので便乗させてもらうことにした。立ち位置は左側が良かったね?

 羅臼に入ると空は雲に覆われる。羅臼市内を少しドライブ。羅臼から厚岸へ。前回食べた夏の牡蠣の味が忘れられなくて。前回はコーポの牡蠣をチョイスし店内に設置されているレンジで加熱しおそるおそる食べたことを思い出す。夏の牡蠣!想像できるだろうか?おそるおそる食べた牡蠣なのに,その味が忘れられず再び厚岸を訪れようとしている。時間の都合で「北太平洋シーサイドライン」を通ることを取りやめた。

交通安全パレード 国後の島影が 羅臼「順の番屋」

 今回は道の駅「厚岸味覚ターミナルコンキリエ」に寄ってみることにした。「炭焼き炙り屋」は牡蠣小屋のようにバーベキューが楽しめる。自分でチョイスした牡蠣他の海鮮を焼いて食べることができる。炭代?が別途300円必要。自分で選ぶので当たり外れがあるようである。ついでに生牡蠣も賞味した。お腹が一杯にならないので併設されたオイスターバール「ピトレスク」で牡蠣のカルボナーラとアヒージョを頂いた。お腹が落ち着いた。

真夏の生牡蠣 牡蠣のカルボナーラ 牡蠣のアヒージョ

 14:00過ぎ厚岸から「タウシュベツ川橋梁」に向かうのだが・・・。この「タウシュベツ川橋梁」どのガイドブックにも大きく取り立たされている。今まで訪れたこともなかったので行ってみようということになった。ナビに観光協会の電話番号を入力しいざ出発。予定到着時間は午後8時を回っている。それでもナビに従って運転を続ける。どこをどう走ったか記憶にないが,山の中の一本道を走らされた。

ダムの手前にも鉄道遺構 橋脚の残骸 糠平温泉の入り口付近

 6時頃「糠平ダム」を確認。その手前より鉄道の遺構と思われる物も見えていた。温泉街を抜け「タウシュベツ川橋梁」の駐車場を発見。三脚まで用意し,いざ展望台へ。6〜700m森の中を歩くことになる。目指す展望台は森を切り開きダム湖が見えるようにした簡素な物。どこに「タウシュベツ川橋梁」があるのかと探すものの発見することはできない。全ては水の泡?水の中にある。蚊に血液をプレゼントしただけのくたびれもうけ。その後二組の観光客が展望できない展望台に入ろうとしている。いったい何組の空振り観光客が存在するのだろうか?腹立たしさの余り旧鉄道の遺構を片っ端から見て回った。帳が下り始めた。

クマも出没するとか? ここが展望台である。 浦河インのバスルーム

 本日の宿は浦河イン(朝食)タウシュベツから3時間のディスタンスである。
 ガソリン切れの心配もある。高速に乗る前に入れたかったのであるがガソリンスタンドが高速入り口付近には見つけることができなかった。帯広からの高速も霧で先が見通せない。本当は帯広で宿を取りたかったのではあるが,なぜか出発2ヶ月前にはほとんどのホテルが予約できない状態であった。そこで,次の日の日程を考慮し浦河にホテルを取ってしまった。このホテルキャンセルの効かないものだった。勇み足に勇み足が重なった1日である。
 大樹町で給油。ガソリンの確保はできた。天馬街道に入るものの霧が凄い。「鹿の飛び出し注意」に混じって牛や馬の「横断注意」の標識まで飛び出してくる。標識の鹿の数も4匹に増えている。いったいどんなところを走っているのか見当もつかない。浦河の標識を発見。大通りに出る。「セブンイレブン」で夕食を調達。向かいに「浦河イン」発見。部屋はダブルルームだか狭い。湯沸かし器もなかなか沸かないのでフロントにお湯をもらいに行く。対応は良かった。無事夕食にありつけ明日の天気の回復を祈りつつベッドに入る。

襟裳岬〜新冠〜美瑛