賢治く〜ん遊ぼ〜

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12月9日(金) 第7日 カイロ・帰路

 取れるだけ取った朝食のバイキング。おなかを壊さない程度に。そばに座った同じツアーの宗男さんによく似たおじさんが,びっくりしていた。今日は朝から暑そう。昨日は27度あったという。半袖で出かけることにした。カイロ博物館へ向かう。空は青空,道路もすいていて今までの雰囲気とは違う。明るいカイロを感じた。カイロのダウンタウンへ向かう。カイロ駅の前にはアスワンから運ばれた石像がある。そんなんゆっくり見たいのに,お買い物ツアーに連れて行ってくれる。
 博物館はとても混んでいる。カメラ持ち込み禁止である。とても残念だ。その分じっくり見てやろうという気持ちがわいてくる。とは言っても2時間ほどしか見学は許されない。ツタンカーメンは入念に見た。美しい。細工がすこぶる凝っている。見飽きない。その棺が入っていたケースもロシアの人形のように幾十にも重なっていた。石だと思っていたのに木だったのにはびっくりした。拓人に是非見せてやりたかったのは石に下書きした絵である。落書きのような,子どもが書いたようなものを見つけることが出来たからだ。中学生くらいの子どもたちが遺物をスケッチしている。それを眺めて歩くのも面白かった。もっともっといたかったカイロ博物館であったが,現地ガイドを助けるためのお買い物ツアーに参加しなければ・・・。

カイロ

カイロ博物館
 たった2時間の見学時間。もっともっとゆっくり見ていたかった。ルクソールや王家の谷にも生きたい。ツタンカーメンはやはり凄い。
土産物屋で
 土産物売り場で切手を買うと行ってツアーを離れ、大きな解説書を買ってきた。ガイドはパピルス屋やランプ屋に早く連れて行きたいようだった。
偽物パピルス
 本物パピルスは高い。偽物パピルスは10枚千円が20枚30枚・・・。となっていく。我が家には偽物が額装して飾ってある。

 香水の店に連れて行かれた。手持ちのエジプトポンドを使い切るため,店主と電卓で勝負。言いなりでは買わなかった物のせこいなという感想。店員に徳島の彼女持ちがいて,徳島の情報を教えてあげた。ついでに大サービスで「阿波踊り」もレクチャーしてあげた。隣で見ていた川西のおじさんが「うまいなー」ともらす。「私,徳島ですもの。」
 昼食後「オールドカイロ」へ。キリスト教の残る地区にでかけた。モスクではなく教会へ。拷問道具やその使用方法についても説明があった。イスラムの世界ですごい迫害があったのだろうに?街頭テレビに見入る子どもたちの姿や教会の階段の手摺りで遊ぶ子等の姿が今も脳裏に。バベルの塔?の遺構も発掘されていた。
 その後一番古いモスクへも立ち寄った。サッカーに興じる子どもとバナナ売りの親子が印象的であった。市街地をバスは巡りカイロの人々の生活を垣間見ることが出来た。

ギザの街並みの合間から
 遠くピラミッドが。なぜか古代と現代がマッチングしている?
フレンド
 子どもたちはどこに行っても気さくに近寄ってくる。
古代文字シャツ
 古代文字で我が家のメンバーの名前を刺繍してもらいお土産に。

 カイロ空港は4度目ともなるとなじみ深くなってくる。突然添乗員から「賢治さん日本人に見えません。」などと声をかけてもらう。このことに関しては前述したが,プロの目からそう見えるのなら間違いは少ないのだろう。日本人の老人からも「エクスキューズミー」などと声を掛けられた。郷に入っては郷に従えではないが,郷に入っては郷の顔となるのだろうか?
 さて,土産としてのアルコールは確保しているものの,機内でのそれが無い。ウイスキーは飲みかけのものがある。ビールもハイネケンを見つけ2本買った。ワインも買うのをためらったが,機内で飲みたい。開けてもらえるのか?と聞くと上のビュッフェで開けてもらえるという。エジプトワインも飲みたかったので,買ったものの上へ行けども開けてもらえず。隣のスナックスタンドへ行っても開けてもらえず。1階のレストランで交渉の挙げ句,ワインオープナーはあることはあったが,借してという私の言葉を無視して従業員3人は悪戦苦闘し始めた。開けたことなどないのだろうということが見て取れた。数分を費やし,じれったさのあまり,優しくI'll try it.と声を掛けると,すんなり渡してくれた。ほんの数秒で開けることは出来たのだが,Thank you!というと, それだけか?といいコップを出してきた。仕方がないので天使のウワバミをさし上げた。イスラムなのに飲んでいいのかな?開けたのは俺だぞ。なんて思いながら,数分を楽しんだ。


12月10日(土) 第8日 帰路

  機内でも,若い時のようにツアーメイトとどんちゃん騒ぎはできず,一人心の中でこの1週間のどんちゃん騒ぎを行った。エジプトワインも悪くはなく,おいしかった。温かい気候のぶどうなのに。帰りの便は寝ようと努力したが,1週間分の未知の世界の情報が興奮状態を引き起こし,眠れなかった。
 帰りは行きと比べジェット気流に乗ったのか時速1200KMの巡航速度が出ていた。行きは確か700KM台であったように思う。お陰で12時間余りで関空に着いた。ヨーロッパ方面からの帰りはとても楽である。アンカレッジを経由していた頃はまる1日かかっていたのに。楽になったものである。世界は確実に狭くなりつつある。
 12時定刻に関空着。ツアーメイト及び添乗員に別れを告げ,税関へ。すんなりと通してくれた。スーツケースを開けてじっくり見てもらえる時間を我が輩は有り余るほど持っているのに。余ったドルを日本円に替え,2時間あまりのバス待ちの時間を日本の(2本)ビールでこの旅の感慨に耽りながら一人時を過ごした。この旅の終わりに。
 でも,いったい,どこが旅の終わりなのだろうか?旅の始まりは?行きたいと思ったときなのだろうか?妻に行きとは反対の得々ターミナルまで迎えに来てもらい,家路につく。土産でいっぱいになったスーツケースを開く。終わりがない。旅の積み重ねが人生。次の旅への第一歩。どこかへ行きたいな。

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