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旅の終わりに
12月19日(金) エッフェル塔〜ルーブル博物館〜ヴェルサイユ宮殿
エッフェル塔〜パリ市内バス中観光

エッフェル塔
空の模様は飛行機雲。
高さは324M。
1889年5月6日にオープン。
総重量:1万1000トン。
15年前には息子と二人で階段を2階115Mまでゆっくり登ったことを思い出す。その後アンヴァリッド・コンコルド広場まで歩いた。鳩にパンをあげながら賞味期限の嫌に長いことに気付いた二人だった。コンコルド広場にはめまぐるしく回る観覧車も設置されていたが今は別のものに代わっている。
間違いなくパリのシンボルの一つである。

 今日はパリ市内の半日観光。ホテルはロンドンと同じ、アイビスのチェーンであったが朝食の品数は少なかった。エッフェル塔の麓で珍しく記念写真撮影。その後凱旋門やコンコルド広場の車上観光後ルーブル博物館へ。最近のジプシーの手口をガイドが説明してくれた。かつては数人の少年少女が新聞紙を持って観光客を取り囲み荷物を奪い取るというのがお決まりだった。(かつてそのジプシーさえも私には近寄ってこなかった。)現在はアンケートに協力をと言って数名でターゲットを取り囲み持ち物を物色するのだそうだ。

バスの車窓から たなびく飛行機雲とモンパルナスタワーのシルエット ガラスのピラミッドの下から

ミロのヴィーナス:腰のところで二つに分かれるなんて サモトケラのニケ:翼の折れたエンジェルだろうか? ブルーダイヤモンドの眠るアポロンギャラリー

 入場観光はルーブルのみであった。何回訪れても見飽きることはない。私はトータル4回目の訪問となる。「モナリザ」は離せないのだろう。今回は最前列で鑑賞することができた。前回は最後尾から、前に行く気力も失せるほど人混みが凄かった。「ミロのビーナス」や「サモトケラのニケ」ミケランジェロ初期の作品。「ナポレオンの戴冠式」やドラクロワの「自由の女神」などの解説を受けた。2年前の配置とは変わっていない。
 売店がモナリサの近くに変わっていたくらいかな?。徳島県鳴門市の大塚国際美術館はお勧めである。世界各地の名画を実物大で鑑賞できるのである。一カ所で世界旅行ができるのである。

ルーブル博物館

ルーブル2階より
 じっくり回るととても面白い場所だと思う。ツアーだと時間が限られ好き勝手に巡ることができない。ツアーだと定番しか巡らない。モナリザやミロは外せない。かつては落ち穂拾いなども収蔵されていたが、オルセーに移された。個人的にはもう一つのモナリザや泉がいい。
添乗員クレームその5
 ルーブルで2人の迷大人が発生した。一人のおばあさんは妻がトイレに行くとき迷子センターで捕獲していた。原因は爺さんが一人ですたすた歩き回るからで婆さんはツアーの後を追えばいいのに爺さんの後を追っていたからである。それは初日の行動を見ればたやすく分かる。添乗員も最初に把握できる兆候は沢山あったのに。ツアー客に面倒を見させようという気があったのかな?とも思える

ダビンチ「モナリザ」最前列 これもダビンチ「聖母マリア」 この彫刻はミケランジェロ

 定番の見学を終えツアーはデパートのお買い物ツアーへと移行する。その後、自由行動及びオプショナルツアーが企画されていた。オプションはヴェルサイユ宮殿で15000円余りの金額設定であったので、ルーブルからオルセーのRTRの駅まで移動し、個人でベルサイユに向かうことにしていた。ここでの団体離脱がベストなのである。ガラスのピラミッドや小さい方の凱旋門も間近に見ることができた。

カルーゼルの凱旋門 オルセー美術館前「サイ」 RERのダブルデッカー車両

 ベルサイユ宮殿の入場料は1日パスで18ユーロ。列車も6ユーロ前後であった。ベルサイユ宮殿手前のホテルでの昼食が50ユーロ。トータル一人分の料金でまかなえることになる。ヴェルサイユ宮殿では日本語のオーディオガイドも付いている。ツアーでは回らない場所も個人では回ることができる。帰り際同じツアーのおじいさんを見かけた。ヴェルサイユの警備には軍隊が出ていた。ここで軍隊を見るのは2回目。

ヴェルサイユ宮殿鏡の間にて

ヴェルサイユ宮殿は「ヴェルサイユの薔薇」で日本人なら知らない人はいない場所であろう。季節の良いときに来て、一日ゆっくり過ごしていたい場所でもある。噴水ショーなんかも見てみたい。庭園の手の込んだところも。ヴェルサイユも人出は少ない。スリの間で有名な部屋でも他人に接触したら不自然に思われるほどの人出である。ゆっくり見えたのはテロが有ったとはいえ有り難い。


お馴染み鏡の間

 ついさっきナポレオンの戴冠式の絵をルーブルで説明してもらっていたばかりなのでヴェルサイユのナポレオンの戴冠式の絵とを比較することもできた。真ん中の4人の女性であるがルーブルでは4人とも白の衣装。ここではナポレオンの妹がピンクの衣装となっている。他にも2カ所違いがあるそうだ。

ひたすら連なる間・間・・・ ナポレオンの戴冠式の絵 昼食を摂ったホテル

 駅前の土産売り屋で小物を物色。その後、娘のリクエストに応えるべくチーズ専門店へ足を運ぶものの?そこでもドラマが待っていた。目指す場所にはチーズ専門店が有るには有った。しかし、屋号が違う。「Caracteres」なのだ。目指すのは「サロン・デュ・フロマージュ・ヒサダ」。周りで情報収集するが「地球の歩き方」に書かれている住所はとても遠いと指摘された。思い切ってその店に飛び込む。客は途切れなく入っている。店としては信頼が置けそうである。    5分余り待っていると奥から店主が現れる。なんと日本語を話す。TBSで勤め、その後この店を買い取ったという。地図上の場所はあっていたのである。ラクレットとカマンベールを真空パックしてもらい、今晩のワインのつまみとして山羊のチーズを少し頂いた。スーパーで購入すると真空パックはしてもらえないのでとても有り難い。さすがに日本までの道程は遠くチーズ達は醸し始めるのである。前回は夏だったので流石にひどかったらしい。帰りの飛行機の中も、関空からのバスの中も、我が家でも。

Versallies Rive Gauche駅 赤いのはカルチェ シャンパンライトも写真では

 近くのメトロの駅を教えてもらい地下鉄でコンコルド広場に向かうことにした。その前にマックでの用足しもあったっけ?日本のようにどこにでもトイレがあるわけでは無いのである。途中妻は列車の方向があっているか女子高生をつかまえ確認を怠らなかった。
 定時のエッフェル塔のシャンパンライトを見るためでもあったが、シャンゼリゼのクリスマスイルミネーションも味わいたかった。シャンゼリゼの人出は尋常ではなかった。京都の宵山の如く身動きが取れないほどであった。エッフェル塔のシャンパンライトやカルチェのイルミネーションに感動を覚えながら老体に鞭を打ちながらホテルに帰ることにした。夕食を摂ろうにもシャンゼリゼのレストランは一杯。順番待ちのラインができている。ピザ屋にしても同様だった。
 メトロから「RER」の接続駅(Shatelet)では20分くらい列車を待った。ホテルの最寄りの駅(Gentlly)では止まらない列車があるのである。ホームの旧式の掲示板に表示される。ランプが付いていない駅には止まらないそうである。フランス人のおじさんが英語で教えてくれた。
 先頭車両に乗ってしまい、ところが、出口は最後尾であった。ホームを出口に歩くうち次の列車が停車した。運行には斑がある。駅を出ると近くのパン屋や果物屋が開いており、フランスパンのサンドイッチやイチゴタルトなど数品を物色、昨日買ったワインと一緒に今宵もホテルでパリ最後のディナーとなった。

旅のエピローグ