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9月20日(水)第3日目 ラスベガス〜フーバーダム〜グランドキャニオン 

 観光化されたフーバーダム。今も工事が進められている。ラスベガスから1時間かからない距離にある。観光化されて当然な場所なのではあろう。昔と変わらないのはダムとモニュメントだった。

 7時起き。予定より1時間遅くした。折角豪華なホテルに泊まっているのに早くチェックアウトするのは少しもったいない気がした。8時にチェックアウト。冷蔵庫使用の有無を聞かれ,ワイン$32を請求された。呑んで無い。他のドリンクを入れたのでボトルが動いたのかも知れないことを告げると。請求はされなかった。リゾートフィ$39その税金が$5.22・オーバーナイトパーキング$15の総計$59.22が請求された。エクスペディアに\19.598支払った上にである。
 朝食をカジノのハンバーガー店で考えていたが,まだ空いていない。近くのサブウェイで摂ることにする。朝食がてらGPS操作についてチェックも行った。今日の最初の目的地は「フーバーダム」。37年ぶりの訪問になる。妻は初めての場所である。今回の旅はこの次に訪れる「グランドキャニオン」を除けば,私にとっても初めての場所となる。
 「フーバーダム」の後はキングマン・セグリマン・グランドキャニオンと巡る予定である。約300マイルの行程である。GPSの調子がいまいちでフリーズを繰り返している。インターチェンジを降りては乗り・乗っては降りるの繰り返しである。何度かのリセットで「フーバーダム」を目指して動き出した。大きなダム湖が目前に広がってきた。ひたすら坂を下る。「フーバーダム」の標識通りにナビも道案内を続けている。チェックポイントらしきところでストップすると挨拶だけだった。フーバーダムは観光地となっていた。$10もする駐車場。レストランや土産物売り場。昔と変わらないものはダム本体とモニュメント。


フーバーダム フーバーダムエンブレム ダム背面から

 アリゾナとネバダの州境ともなる。時間が+−1時間されるはずなのに!ガイドブックによるとアリゾナの?が夏時間の採用がないために同じ時間帯になっているのだそうだ。1時間余りを過ごし,「グランドキャニオン」を目指す。

フーバーダムのモニュメント 日陰で一休み 新しいモニュメント?

 93号線を南下。ひたすら砂漠の真ん中を突っ走る。「キングマン」に至る。昼も過ぎているので休憩がてら昼食を摂ることにする。ビジターセンターも有る。コーヒーやコーラがベンディングマシーンで$1と安い。コーヒーを飲もうと$1挿入するもののコーヒーのカプセルが途中で引っかかってしまっている。カウンターのおばちゃんは誰かと話をしている。なかなか終わりそうも無いので「コーヒーマシーン・ドーントワーク」と叫ぶとやってきてくれた。このおばちゃんどうやって動かすのだろうと観察していると,来るなりそのケースを「ドン」と叩くではないか!見事コーヒーのカプセルは取り出し口に滑り出た。おかげでおいしいコーヒーにありつくことができた。
 道路を挟んで斜め向かいにレストランらしき建物がある。そこに入ることにした。チップ&ハンバーガーとダイエットコークは,お腹を満たしてくれた。妻はマフィンを食べていた。隣で食べていた女の子に日本から持ってきた折り紙をプレゼントしていた。昼食に隣り合わせた東洋人のおばさんからの贈り物,彼女はどう捉えたのだろうか?
 「ルート66」を走ってみたい衝動にも駆られたが,再び40号線に乗り直した。割と車線の広さを感じる高速である。ひたすら東に向かって突っ走っていく。「セグリマン」近くになって来た頃045をもよおしてきた。「セグリマン」で高速を降り,長閑さの残る街セグリマンに入った。スーパーらしき建物を確認。トイレも店の奥に確認できた。トイレだけでは,失礼である。コーラやチョコレートを物色。愛想の良い人柄が表れた初老の男性がいろいろ語りかけてくれた。ここでも折り紙登場!日米友好の一助に・・・?
 長閑な「ルート66号」を少し走ってみることにした。高速をせせこましく走るより,のびのび走れる。対向車も希有である。空気も美味しい。やがて40号線に出くわしてしまう。「ウイリアムズ」で40号線に乗り換え北上する。40号線からはドライバーチェンジである。妻が交代してくれた。「グランドキャニオンナショナルパーク」手前まで運転してくれた。手慣れたものだ。フェアバンクス以来なのに。陽が,だいぶ傾いてきた。

キングマンのビジターセンター ルート66の路上エンブレム。「カーズ」の舞台だ。 昼食を摂ったレストランはビジターセンターの向かい

グランドキャニオンナショナルパーク

 グランドキャニオンの夕景は赤茶けたキャニオンの地肌が一層際だつ。刻一刻と地肌の色の変化が面白い。
 尾根が曲線なのは広角レンズを使用しているためである。

 「GCNP」のゲートが見えてきた。「ブライトエンジェルロッジ」で1晩泊まると言うと$30のチケットを切ってくれた。テープでフロントガラスに貼り付けるようだ。公園内では一方通行が多く右往左往。ナビが無ければロッジに着けなかったかも知れない。ロッジそばの駐車スペースは満車状態。少し離れた場所に駐車することはできた。ロッジのレセプションを探してチェックインしなければならない。それも右往左往。「サンダーバードロッジ」まで行ってしまった。引き返す途中,レセプションらしき建物を発見「ブライトエンジェルロッジ」の横看板がある。
 中は古びたスキー場のロッジを思い起こさせられる。忙しそうに立ち振る舞うおばちゃんに相手にされず,ウェイティングしていると,そのおばちゃんが手を挙げて呼んでくれた。今回は予約確認書の持参を確認済みである。スムーズに手続きが進んだようだ。更にロッジの説明や駐車場の説明を行ってくれた。駐められる場所ならどこでもいいんだね?というと地図で一方通行や駐車スペースを改めて解説してくれた。「ディール」でなぜかハイタッチ。部屋はレセプションから続きの集合タイプのロッジで,建物に入る時と部屋に入る時にカードキーでの解錠が必要となる。
 車を一番便利な場所まで移動。部屋に荷物を運び入れる。エアコンはないが,扇風機が置いてある。冷蔵庫も付いている。すかさず「アラスカンアンバー」が2本冷やされる。荷物の片付けも早々に夕暮れのグランドキャニオンへ。

夕景から ロッジレセプション ロッジ部屋

 シャトルバスの乗り方で意見が合わず一人ウエストリム方面へ。地球の歩き方の表示より現地では簡単な色別の表示となっていたため目指す目的地に行くものかどうか不確かなものに不安が重なった。「レッドバス」に乗れば「ハーミットレストルート」なのだ。トランジットのバス停は確認できていたのでそこまで歩いた。同じバス停で乗り換えられるものと思っていたらそこは「ブルーバス」:ビレッジルートの昇降場で,少し先が「レッドバス」の乗り場であった。気付くのが少し遅く,先のバス停に移動して待っていると「レッドバス」から終了を知らされる。妻を連れてこなくて正解だった訳である。徒労に終わらせることになっていた。
 仕方無いので夕暮れのトレイルを西方に進むことにした。写真を撮りながらキャニオンの地肌のうつろいを楽しみながら。結局「パウエル」まで歩いた。「パウエル」だという確証は,石碑の存在である。この石碑の上で37年前写真を撮っている。そのポイントが「パウエル」だと言うことも今判明した。帳が下りるまでの時間をそこに留まった。
 帰りはトレイルを帰るわけには行かない。漆黒の闇!?転んでしまえば大変なことになる。二車線道路に出て,下りの道をトントン降りていく。暫く歩くと後ろから帰還専用のバスが停まってくれた。超ラッキー!指定されたバス停ではないのに。無事元のバス停まで帰り着くことができた。
 暗闇で気をつけながらロッジに向けて歩を進めた。公園内は最小限に光源を抑えてあるそうである。天の川がくっきり見える。やっとの事でロッジに辿り着いた。しかし,ドアが開かない。部屋の窓を叩いて妻に開けてもらうはめに。カードキーを持ってレセプションへ。あのおばちゃんだ!「鍵が動かん!」というといろいろ調べてくれた。隣のおっちゃんが「ラスベガスの鍵だ!」と一言。3人で大笑いすることに。

夕日に映えるグランドキャニオン 日没と共にうつろいゆくグランドキャニオン 残光に浮かぶグランドキャニオン。

 妻の機嫌が悪い。両足がひどく痛い上にこの部屋がなかなか分からなかったようだ。ベッドに潜り込んでいる。
 再び,スーベニアー探しとロッジ内探検へ。バーやレストランもある。お土産もチェックし,妻を誘って再びギフトショップを物色。買える時に買っておかないと買う場所がないような気がしている。妻も機嫌を持ち直し,少し元気を取り戻せたようで,お土産探しを楽しんでいる。店のおじさんや買い物客のアメリカンのおばさん達に折り紙を振る舞っている。おばさん達とはハグまで繰り返している。
 お土産を買い込みレストランに向かうことにした。営業時間は10時までとなっている。9時過ぎである。他の客は2組。料理をオーダーし,妻が持っていた折り紙をレセプションの例のおばちゃんに渡しに向かった。丁度レセプションには彼女がいて,妻のハンドメイドだと言いながらプレゼントすることができた。声を上げて喜んでくれた。
 レストランに引き返すと客は私たちだけになっていた。店内は片付けや掃除を始める従業員までいた。「お前たちはまだ帰らないのか!」というあからさまな空気を醸し出す。それに業を煮やしたのか妻がいらだっていた。スープもビーフベースでオーダーしたものではないようだ。ホイップクリームもこれほど盛らないだろう?従業員のスペイン語の会話も彼女の神経を逆なでた。チップは2ドル。無くても良かったかも知れない。
 レセプションにはおばちゃんがいた。妻を紹介する。折り紙の話もそこそこにレストランの話に・・・。レセプションの彼女は「あのレストランはこれでしょ?」と,親指を下に向けている。妻は一通りを説明。おばちゃんは明日の予定を聞いてくる。「エルトバホテル」の朝食を案内してくれようとしていた。明日は「イーストリム」から日の出を見る予定なので・・・。分かっている人がいるということで,妻は少しは納得できたようである。

黄昏のパウエルポイント。ここだったのか!という感慨が沸き上がってくる。 37年前の画像。パウエルだった。当てもなくビューポイントを回っていた。 ロッジ内レストラン。

 部屋は,洗面とトイレにクローゼット。ベッドはダブルサイズ。シャワーは,共用で部屋の外にある。私は口直しにシャワーの後の冷蔵庫の冷えた「アラスカンアンバー」を堪能している。「ジャックダニエル」にも手を付けた。甘い。「ハニー」という表示に初めて気付く。外は風が強い。

メキシカンハットへ