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9月21日(木)第4日目
グランドキャニオンイーストリム〜アンテロープキャニオン〜ホースシューベンド

 6時起床。5時起床で「イーストリム」(グランドビューポイント)での日の出鑑賞を計画していたが,ロッジ前で日の出を見ることにした。丁度「エルトバホテル」から朝日が顔を出す。だんだん日の当たる領域が広がり谷底はだんだん明るくなる。当たり前だが,昨日の夕景とは逆方向に伸びた陰影が面白い。谷底にはコンドルの乱舞も見られる。昨夜からまとめてあった荷物を車に載せる。車は駐車スペースの空きを確認しながら,下の駐車場よりロッジ近くまで寄せておいた。
 朝食は「マーケットプラザ」でサンドイッチ・コーラ・コーヒーを買い込んだ。サンドイッチを囓りながらの「イーストリム」方面への移動である。

 サウスリムブライトエンジェルロッジ前からの日の出鑑賞。コンドルの群れが乱舞している。黒い点々がそうである。

 進行左手のキャニオンと平行して車を走らせる。当初は「グランドビュー」と「デザートビュー」の二カ所の訪問予定であったが,他のポイントにも次々と立ち寄ってしまった。ポイント毎に景色が変わっていく。
 「グランドビュー」は,東西に延びたキャニオンが一望の下に確認することができる。気持ちを大きくしてくれるポイントである。

 グランドビューポイント。ここから日の出を鑑賞する予定であった。暫くすると大型のバスもツアー客を乗せやってきた。
 どこかの若者達はテラス状に迫り出した岩の上に登っている。若いときなら・・・。という思いもこみ上げてくる。


モーランポイント 空の青さも際だって ライダーにお願いして

リパンポイント デザートビューーポイント デザートビューーポイント

 「デザートビュー」は,「グランドキャニオン」の東の入り口で若いキャニオン形跡期を感じることができる。西に流れる「コロラド川」が綺麗に見える。
 ここから「キャメロン」までの地形も変化に富んで楽しかった。「キャメロン」で今回最初の給油を行う。カードをガソリンスタンドで使用すると反りが加わっていく。現金でチャージした。レジで給油番号を告げ,現金を渡すとレシートをくれる。金額分入らない時は,レジに帰るとお釣りをくれる。給油装置によっては,ノズル下のレバーを上げなければならないものもある。車のヒューエルタンクには鍵はない。

 デザートビューポイントからの眺め。コロラド川の浸食によってグランドキャニオンが形成されたことがよく分かるポイントだ。不規則な河岸段丘が見て取れる。この水量はいずこからやってくるのであろうか?

ロウアーアンテロープキャニオン

 89号線を北上。「アンテロープキャニオン」に向かう。ブライトエンジェルロッジから140マイル2時間半のディスタンスであるが,グランドキャニオンで時間を取りすぎたようである。事前にネットから「ロウアーアンテロープキャニオン」の予約を12時に入れていた。11時30分にはチェックインしろということであった。11時30分に到着することは不可能である。
 左手に「ホースシューベンド」の駐車場が見えてくる。右手前方に火力発電所の3本の煙突が見える。「アンテロープキャニオン」の標識を右に折れる。3本の煙突がだんだん大きくなって来る。右手に「アッパーアンテロープ」の駐車場が見えてくる。ここだと勘違いし駐車場に入るが"Ken's Tuors"の看板はみえない。左手にも駐車場がある。その場所が「ロウアーアンテロープ」だった。"Ken's Tuors"の看板も確認できた。

 お気に入りのロウアーアンテロープキャニオンの写真である。
 写真を何枚撮っても飽きない変化に富んだ場所である。混んでいなければゆっくり探訪したいポイントである。妻の足も治してから。

 時間は12時。オフィス前に駐車できたものの風が強く,おまけに砂混じりである。建物内のカウンターに予約確認所を出すとチケット売り場は外に出て左奥だと教えてくれた。2組前に並んでいる。時間は12時を過ぎてしまった。チケットをゲットできたのは12時10分。チケットには13:40と書かれてしまった。今思えば,何も言わず予約確認所を黙って渡し料金を払っていれば12PMで2時間稼げたかも知れなかった。支払いに関しても不安が残る。
 クレジットカードを出すとナバホタックスは現金で$16だと言ってきた。入場料が$50。現金の持ち合わせが$100しかなかったので手渡したが$34のつりだった?カードからも引き落とされているかも知れない。後日$50くすねられたことが判明した。クレジットカードから$51引き落とされている。
 そのほかにメンバーリスト的なものに名前の記入をさせられる。このメンバーリストは,なんら活用されてはいないようだった。

キャニオン入り口 アップダウンを繰り返す。
よく頑張ったね!
太陽光の進入で
フェニックスのように

 待合室があり砂嵐からは回避できる。ちょっとした売店もある。ここで1時間30分余りを過ごすことになるが,招集はとてもアバウト。チケットに記入(手書き)された時間でピックアップされていく。グループに空きがあると特別招集があり記入時間の若い者が参加できるようだ。これではグループがなし崩し的に壊れ,運・不運で参加時間が左右される。いっそ整理券を発行し,若い番号順にグループ編成すればよさそうなのだが。2時前に1時40分のグループが招集された。ついつい騒がしい民族に付いていくと途中でガイドが何か説明している。引き返すことになる。徒歩で700〜800メートル進むことになる。妻は砂地を黙々と歩いている。杖をついていても何の配慮もない。中にはバギーで運ばれてくる人もいるのに。
 キャニオンの入り口付近にも待合所が設けられている。鉄骨のテント張りだ。200人くらいが待機させられている。ここでも1時間近く待つことになる。そこで初めてガイドから妻に声がかかる。キャニオン内の説明を行い,こんなところを行けるのか?と聞いてくる。3時間待って辞めろと言うのか?妻の返事は「行く!」であった。その時からガイドの配慮は始まった。

写真一杯撮ってくれたな サンドフォール キャニオンの出口

 キャニオン内に入るために急な鉄製のステップを降りる。10メートル位であろうか?皆後ろ向きで降りていくが,前向きでキャニオン側を覗き込むようにしても楽に降りられる。後は水のない谷底を歩いていく感じであろうか?途中数カ所に鉄製ステップが設置されてアップダウンがある。ガイドの気遣いも感じられる。いろんな場所で写真を撮ってくれたりもした。水に削られた土中のツアーであるが,地形が変化に富んでいて地上からの光の関係もあり美しいコントラストを形成している。いつまでも飽きない場所である。写真を撮っていても面白い。最後にステップを登って土地の割れ目から地上に生還する。

ガイドのマイケルと
 入場前にはいやと言うほど諭されたが、いざ入るとなると,いろいろと気遣ってくれた。
表情に人柄が現れたナイスガイである。
 二人の写真もプロカメラマンのようにアングルやズームを効かせ何枚も撮影してくれた。
 ありがとう。マイケル!

 丁度ガイドのマイケルが側にいたので妻は日本から持参したトトロと鶴の折り紙を手渡していた。トトロは知らないのでUチューブで探すそうである。真から優しさの溢れた好青年であった。彼の笑顔で妻も今までの苦痛が薄らいだようだ。トイレを済ませ,午前中に訪れる予定であった「ホースシューベント」へ向かう。

ホースシューベンド

 河川大湾曲。馬の蹄鉄のようだ。砂漠の中の正にオアシスという感が大きい。砂地のバンクを登って降りるという行程からなのかも知れないが、淵に到達するまでその姿は見えない。

 左折すべき道を1本間違えて数マイル走ってしまった。右側に「ホースシューベント」の駐車場が見えてこない。Uターンして1本奥の道へ。「ホースシューベント」はGPSで検索できなかった。昼前より車の数が増えている。風が強く砂塵が凄い。だいぶ歩きそうなので妻を車に残し一人「ホースシューベント」へ。今回の旅行で3つのベンド(河川大湾曲)は訪れたい場所であった。「グースネックス」と「デッドホースポイント」は明日訪れる。
 3〜400メートル,バンクを登る。それから7〜800メートルだらだらと下っていく。中国人がやけに多い。聞こえてくるのは中国語ばかり。目指すベンドは間近まで現れてくれない。ベンドの外周の縁から眼下を覗き込むや緑鮮やかに澄んだ馬蹄形の川の流れの上に同じように馬蹄形の小山が確認できる。砂漠の中で心洗われた一時であった。妻のために写真を撮る。口コミ情報では淵まではなかなか近寄れないとのことであったが,グランドキャニオンからの流れだろうか?谷底までしっかりカメラに収めることができた。

 ロウアーアンテロープキャニオンの駐車場。火力発電所の煙突が3本見える。  ホースシューベンドに向かうバンクの上から。駐車場が見える。  メキシカンハットの由来となった岩山。メキシカンハットの北に位置する。

 ここまで計画していた時間より4〜5時間遅れてしまった。「アンテロープキャニオン」を甘く見ていた。陽は既に傾いている。今頃は「モニュメントバレー」に着いていなければならない時間なのに。目に砂が入りコンタクトを外す。妻と運転交代。夕方から夜間走行をさせてしまうことになる。今日はホテルを予約していない。ダメ元で「ザビューホテル」に当たってみることにしていた。122マイル(2時間)余りのディスタンス。
 98号線を南西方向へ。道半ばで160号線を北東方面へ舵を切る。「カイエンタ」で帳が下りた。163号線を北上する。直線道路で妻が時々ブレーキを踏む。遠くの対向車が右側を走ってくるように感じるのだそうだ。夜間走行をさせてしまい申し訳無い。ビュートの巨大な影があちらこちらに見えてくる。「モニュメントバレー」の標識を右折する。「ザビューホテル」の明かりが遠くから不夜城のように確認できる。なんとかホテルに到着。期待はしていなかったものの,やはり部屋の空きは無かった。ここでコンタクトを入れ直し,気も入れ直し運転交代。「メキシカンハット」を目指した。「モニュメントバレー」には明日引き返すことにした。
 最初のモーテルは橋を渡った左側に現れた。SanJune innはノーベイカンシーのサインが出ていたものの尋ねてみたが,やはり満室であった。早々に次のモーテルへ。HatRock innは$160の提示。安い部屋は無いと言う。この旅行の初日のホテルが横浜グランドインターナショナル。日本円で\11200ドルだと$100ということになる。ここで$160は払えない。 
 矢継ぎ早に道路の向かいのCanyonlansMotelへ。車は1台しか停まっていない。初老の女性が愛想良く対応してくれた。ベッドの大きさで料金が違うようだ。年季の入ったメモ書きに書いた料金表を見せてくれながら説明してくれた。クィーンで$55・キングで$65・・・。どちらが大きいの?大きなベッドを選択する。その上, 時間の確認もしてくれた。9時だと思っていたら, ここは10時であった。部屋は2号室。明日,鍵は部屋のテーブルの上に置いておけとのこと。
 部屋に入る。大きめのベッド一つ。冷蔵庫。エアコン。バスタブ付きのシャワールーム。(栓はない)粗末なテーブルとパイプ椅子2つ。必要最低限の設備。今日の私たちには寝られるベッドがあればそれで良かった。暫くすると暑いでしょとエアコンの操作を教えにおばちゃんが現れた。丁寧に教えてくれた。ネクストドアーにセブンイレブンがある。ガソリンスタンドもある。
 妻は吐き気をもよおし,食べられる状態ではないようだ。一人夕食の調達に出掛けることにした。駐車場でペットボトルが私の方に転がって来る。前方のピックアップトラックからだ。子連れのナバホらしい女性と子どもが乗っている。ヒアーユーアーと手渡すと,憮然とした顔をしている。店に入ろうとした時もう一度ペットボトルが駐車場を転がっている。投げ捨てたんだ!合点がいった。クアーズの大きな缶ビールとカットフルーツを買って夕食にした。バスタブの栓代わりに靴下をねじ込み,お湯に浸かった。

キャニオンランズNP