賢治く〜ん遊ぼ〜 本文へジャンプ
HOME

ハイジの故郷へ

ディアボレッツァ

レーティッシュ鉄道

ゴルナグラート

エギーユ・ドゥ・ミディ

スフィンクス展望台

チューリッヒ

旅の終わりに


NewTop
7月1日金曜日(第5日) ツェルマット〜シャモニー〜ウェンゲン

) 未明に山を覗く・・・と,くっきりはっきりマッターホルン。超感動!妻がトイレに起きた。「こっち来てみい!」と何気なく窓際に呼び寄せ,外を伺わせた。「うわ〜!!」超超感動の瞬間。雲一つ無い有明の空にマッターホルンが浮かんでいる。
 日本人橋まで朝焼けマッターホルン鑑賞&撮影会に出掛ける。2回目にして捕らえた朝焼け。マッターホルンの雄姿は,見えるまでに三日間かかったことになる。同じツアーのメンバーも数組出掛けていた。昨日会ったセミプロとも再会することができた。6:30分からの朝食に間に合わせるため早々に日本人橋から離れた。朝食は昨日よりも速いペースで進んでいる。L字の食台がI&Iの二つの島に分かれている。それだけで食材を取るスピードに変化が起こっている。昨日より何倍もスピーディな流れだ。

足かけ3日目にしてやっと捉えた朝焼けマッターホルン

マッターホルン4478m

 朝焼けマッターホルン。間隔を開けて数十回シャッターを押した。どの画像を選ぼうか?
 人それぞれに違いない。朝焼けの部分はどんどん下の方に流れるように広がっている。
 昨日まで取り囲んでいた雲たちは姿を見せることはない。空気の静まりと重さを感じる。
 荘厳な瞬間なのだろう。神々しい瞬間でもある。人間の描き出せる世界ではない。


 未明に外を伺う。クリアーなマッターホルンの雄姿がそこにはあった。  日本人橋に向かう途中,ちょこんと顔を出したマッターホルン。  街並みがシルエットになりマッターホルンを引き立てる。

 頂上付近が赤く染まった!!!  みるみるうちに朝焼けは流れ落ちるように広がっていく。  空の青さも深まっていく。

 2連泊したツェルマットのアンバサダーホテルを離れる。ぱんぱんに詰め込んだスーツケースが電気貨物自動車にて駅まで運ばれる。荷物は3つに増えている。荷物と共にシャトル列車に乗り込む。もう数分遅かったら座ることはできていなかったであろう微妙な時間帯を見事クリアした。

 お土産屋さん。地下にも売り場がありセール品も多くあった。  インフォメーション。ツェルマットシールと折り鶴をトレードした。  ツェルマット駅前の電気自動車タクシー。

 エピソードを一つご紹介する。
 このシャトル列車内で日本から持参したペットボトルで水分補給した。ふとボトルに付いているシールが気になり,眠っている妻の目の前に面白半分に貼っておいた。妻も目を覚まし呆れた様子であった。テーシュに到着後,降車を座ったまま待っていると,反対側に座っていた女性がそのシールをはぎ取り「こんなことしちゃだめですよ。」ときついお言葉を発し,立ち去っていった。注意一つでも人を傷つけることがあるものなんだと夫婦揃って感じていた。7月1日は天気がよいのに心は半曇りになってしまった。こういう状態からは言い訳になるが,降り際には夫婦のどちらかが剥がしてもって行くだろうことは予想されていた。日本人の毅然とした態度は素晴らしいが,他人の人情の機微まで読み取るには難しいものがある。曖昧な注意も人を救うこともある。

モンブラン エギーユ・デュ・ミディ展望台

モンブラン4810m

 ガスが掛かり,全くクリアーな姿を見ることはなかった。
 モンブランの響きから,もっと丸い柔らかい感じを思っていたが,毛羽立っているように見える。ガスのせいだろうか?

 テーシュではヨーゼフが待っていてくれる。バスに荷物を積み込み,シャモニーまで140qバスを走らせる。スイスから国境を越えフランスのシャモニーへ。かつての愛車がシャモニーであったことを思い出す。山の斜面から氷河が街に覆い被さってくるようである。
ホテルにて鮭定食弁当の昼食を摂る。茶碗蒸しの具も多く,美味しいシャモニーの地ビールが頂けた。

 昼食を摂ったホテルの壁画が雪山と被さり面白かった。  氷河の先端が覆い被さってくるように見える。  どこのマダムですか?モンブラン山塊の雪渓をバックに。

 モンブラン山塊はギザギザ。イメージを覆された。  ロープウェイで登ってもギザギザ。  ロープウェイ終点の標識。3842m地点?

 モンブラン観光はエギーユ・ドゥ・ミディ展望台にロープウエイを乗り継ぎ渡っていく。霧の合間からモンブラン(4808m)が見え隠れする。展望台の複雑さが面白い。ここも手がかじかんでくる。口コミからの情報だったが,手袋を持ってきておいて大正解。
 ここでもウイスキーを引っかける。イタリア側からも3連のゴンドラがやってくる。イタリア側の下界は晴れているようだ。緑の森を確認することができる。どこから誰が下を覗いても雄大な景観であることに違いない。

 ロープウェイの終点から地下道を通りエレベーターで頂上テラスに登る。地下道は迷路になっている?  頂上テラスでウイスキーを引っかける。幸福の極み。美味しい。高山病はウイスキーが一番?  雲を下に見ている。雲の上の人達になっている。雲の間からはフランスの森林が見える。

 土産物屋で物色していると愛媛の老夫婦に集合場所が分からないので連れて行ってと頼まれる。買い物をそこそこに集合地点まで案内する。(そりゃあ初めてだもの分かりづらいわ。階段を上り下りするものだから錯覚すると思われる。)
再び縦バージョン
 頂上テラスである。こんな所にこんなものを作ろうなんてよく考えたものだ。  頂上テラスからはみ出たガラス箱。地上は遙か下になる。  岩は硬いらしくロッククライミングの練習を至る所で行っている。

 ロープウエイを下り,ユングフラウへ235q走る。運転するのはヨーゼフ。途中レマン湖やベルンの標識が現れる。懐かしさを覚える。
 バスをラウターブルンネン駅で降車する。ここからウェンゲンへ列車の移動である。ウェンゲンは車では入れない。(鉄道だとインターラーケンオスト駅より登り始めることになる。)二つの荷物をころころ転がしながら列車に乗り込む。ここラウターブルンネンも風光明媚な土地柄だ。大きな滝が美しかった。

 ラウターブルンネン駅シュタウプバッハの滝が見える。落差は287m  クライネ・シャイデックに向かう電車。途中ヴェンゲンで降りる。  電車の先頭に付けるラッセル

 ユングフラウの懐に氷河が削ったU字型の谷が刻まれている。  屋根裏部屋という感じ。ビクトリア ラウバーホルン ビクトリア ラウバーホルンホテル

 ホテルは駅そばだったが,ホテルのポーターがやってきていた。部屋は5階で屋根の傾斜が入ったこぢんまりした部屋であった。夕食はホテルで摂ることになる。頼んだビールが来ない。隣にはYご夫婦と結婚40周年のご夫婦が(カナナちゃんバック)。
 ご主人はボトルワインをオーダーしていたが,少し分量が不足していた。どんな悪さをされたのであろうか?銘柄を変える。飲み残しを継ぎ足す。少し減らす。等々が考えられる。ボトルは目の前で音を立てて開けて欲しいものだ。
 話題に事欠かず楽しい一時を過ごすことができた。翌日は荷物を人の手に委ねるので厳重なパッキングを勧められた。旅の疲れも適当で寝付きもすこぶる良い。

ユングフラウヨッホ・スフィンクス展望台