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                                 賢治の旅日記
2月17日(土)第4日(シチリア島)

 妻が初めて朝食らしい朝食を摂ることができた。昨日の歩行距離から今日はどうなることやらと案じてはいたが,元気に朝食を食べてくれた。昨日の歩数は25000歩を越えている。
08:00ホテル発。途中遠くにエトナ山3340m。世界遺産が噴煙を上げているのが確認できる。ピアッツァ・アルメリーナへ

(☆エトナ山はシチリア島の東部に位置し標高3340m地中海で最も高い成層火山。噴火の歴史は50万年前に遡り,活発な火山活動は現在も続いている。エトナ山は火山学・地球物理学に多大な影響を与えるだけでなく,特有の植物相・動物相を含む重要な生態系を支え地球の歴史の主要な段階を示す顕著な例とされている。世界遺産一口メモ)

ヴィッラ・ロマーナ(カサーレ)

 ガイドに渡したペットボトルの水はモザイク模様の上に注がれ,モザイク達は元の色を取り戻すことができた。潤いのあるうちだけの見事な発色である。こんな山の中にこんな別荘を造り,こんな浴場までもを作ってしまうなんて!当時の様子をもっと知りたくなった一瞬でもある。日本で言うなら奈良みたいな地理的条件の土地柄なのだろう?

(☆シチリアのへそと呼ばれるエンナの近くに残る古代ローマ時代の貴族の別荘。4000uに渡る広大な別荘には各種の浴場が設けられ,その床面はモザイクで装飾されている。描かれているのは神話の物語やビキニの乙女を初めとする当時の人々の営みであり地中海地域の当時の生活を現在に伝える場でもある。世界遺産一口メモ)

アイラインに 権力者と后 ヒョウなんて居たの?
 10:30 カサーレのヴィッラ・ロマーナ世界遺産の入場観光へ。ここのモザイク画もかつて見た記憶があるのはどうしてだろう?まさかビキニのモザイク画が教科書に出ているはずもない?へそのピアスやアイラインも面白い。ガイドは元教師とあって説明が詳しかった。一部屋一部屋,説明が繰り返されていく。突然水が欲しいと言いだした。喉が渇いたのだろうか?そうモザイク画達が喉を渇かしているのである。妻から水をもらったガイドが水を垂らし拭き上げると嘗ての色が乾きから蘇った。
 ローマ時代の貴族の保養地として造られた別荘であり土砂崩れにより埋没していたため今日まで保存状態がよいのだそうだ。

へそピアス モザイク模様も ここにも猪が


ピアッツァ・アルメリーナの大聖堂

 教会の権威の凄さを感じさせられる場所でもある。「サッシ」の街に通じるものでもあるのであろうか?「ステーラ」もしかり。

 ピアッツァ・アルメリーナの大聖堂はその向かいの丘からのサイトシーイング。元々15世紀に建てられた教会を1604年にバロック様式に改築したそうだ。大聖堂を取り囲んで町が形成されていった様子が見て取れる。密集した民家が軒を連ねて複雑な景観を醸し出している。その上に大聖堂が鎮座しているかのような大変面白い町である。

 N子さんがよくツーショットを撮ってくれた! ARANCINO(揚げおにぎりアランチーノと地ビール達。  「トトロ」の折り紙が加えられた。

 12:00 昼食は「Garibaldi」駐車場から少し坂を上る。シチリアの郷土料理:エッグ型の揚げおにぎり(アランチーノ)にビーフ巻き。よく焼き上がっていたので妻も珍しくビーフを食べていた。横浜のMさん母子と同席させて頂く。息子さんのT君は建設会社に入社決定だそうだ。就職祝いに4人で乾杯!

スカーラ

 街の活性化?町興し運動の一環であろうか?シーズンオフでもあり私達一行の他には観光客は見当たらなかった。この時間帯店も閉まっていることが多く。酒屋にありつけなかった。

 14:00昼食後カルタジローネ観光へ。カラフルなマヨルカ焼きやテラコッタ陶器の生産地として知られる街。スカーラは階段の蹴上がりに,動物や植物をモチーフにしたマヨルカ焼きの装飾が施されており,142段全て違うデザインになっている。階段の両側には陶器屋が軒を連ねショッピングが楽しめる。階段を登りきるとカルタジローネの町が見渡せる。妻は登頂を断念。かわいい置物を物色していた。
 この町に入る前,バスから遊園地の汽車のような乗り物に乗り換え,階段の麓に到着。この乗り物,行きと帰りは別ルートを通り下町の風情までも楽しませてくれた。床屋さんのご主人が手を振って送ってくれた。

階段を登り切り振り返ると 階段を登りきると カルタジローネ観光列車

 15:00 タオルミーナへ向かう。
 17:30 タオルミーナ着「ヴィラエスペリアホテル」で2連泊となる。
 今宵はホテルでの夕食である。柔らかいリゾット・魚料理と付け合わせ・デザート。筑波のご夫婦と一緒になる。ご主人は和歌山,奥様は秋田のご出身らしい。
 途中騒がしい関西弁が聞こえてくる。ピョンチャンで「結弦」が金を取ったので「お祝いしたい!」「騒ぎたい!」とおっしゃっている。グランツーリズモのツアーで来ているそうである。賑やかな話に首を突っ込んでいると,どうも同郷徳島在住らしい。大阪から両親の実家に帰ってきたようだ。金メダルが取れるなんて,それも2大会連続。素晴らしい。

シラクーサ〜タオルミーナ