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アラスカ序章

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タルキートナ〜
9月7日〜8日 タルキートナ〜アンカレッジ

9月07日 アラスカ最後の夜
 9月8日の24時前アンカレッジからデンバー経由でワシントンDCまでの移動を予定している。今日はタルキートナまでの移動日。途中デナリでお土産物色。デナリの姿を追っての宿泊地の選定ではあった。偶然かタルキートナにも有名なブリューワリーがある。

黄葉がここ数日で深まっている

 フェアバンクスからタルキートナへ  オレンジの標識がよく目立つ  アラスカ鉄道も傍らを走っていく。

 途中インフォメーションがあり立ち寄るがクローズ。ホテルの位置が分からない。本当の右往左往。道ばたにバーチシロップの看板を見つける。立ち寄ってホテルの所在も聞いてみようということになった。バーチシロップのアイスクリームは喉に優しかった。奥さんも優しくロッジの所在をスマホで調べ親切にもルートを言葉で書き記してもくれた。お土産あげたっけ?

バージシロップのお店 店内はこぢんまり シロップの精製器だろうか

 そのメモ書き通りに車を進めるとやっとの事で目指すロッジに辿り着くことができた。荷物を2階の部屋に搬入。バスタブ無し。コーヒーメーカーは最新式の物が入っていた。

手作り感満載のロッジ 部屋は小さいが可愛い デナリも見えたら・・・

 部屋はこぢんまりしていて可愛いインテリアで一杯であった。なぜかジョンウエインの目立つ部屋でもあった。コーヒーを一杯すすって,タルキートナの街に出掛ける。

デナリブリューワリー 大きなサンドイッチ マザーエール

 デナリブリューワリーで「マザーエール」と「レッドビール」を味わった。サンドイッチもボリュームがあり一人前で二人がお腹いっぱいになった。向かいにある店では50%オフのセールで半額に弱い私は急に太っ腹に変身してしまう。 妻も土産を物色していた。小物を多く買い込んでいた。ロッジへの帰りは道に迷うこともなく無事着いた。


9月08日 アラスカ最終日
 朝食はスペシャル料理が一品付いていた。どこか懐かしい味わいも含んでいる。私たちの他に2組計6名の宿泊客があったようだ。朝食は食堂で摂るらしい。4名の宿泊客と挨拶を交わす。オーナー夫妻は顔が見えなかった。駐車場にはキャンパーも多く見られた。中庭からの景色も美しくデナリが見えたら最高だろうなと思う。春から山には恵まれていない。富士山4日間の空振りに始まる。

タルキートナ デナリ ビュー ロッジ ダイニングルーム アットホームな雰囲気

 チェックアウト後再びタルキートナの街を訪れた。歴史博物館とアラスカンナイフを捜す目的からである。あいにくの雨の中昨日のお店のおばさんに博物館の所在を尋ねるとこの裏にあるという。植村直己も大学の先輩に当たる。敬意を表しておきたい。

 学校を利用したミュージアム 植村直己のコーナー 震災の激励も

 昼過ぎアンカレッジに向けてアプローチを開始した。途中マイルポストの表示が変わった。道を間違えたと思い引き返すと表裏のマイルポストの表示が違っている。アンカレッジからの距離だと適合している。またまたUターン。ガソリンのインジケーターが黄色に点灯する。後10ドル分入れれば問題ない距離である。1ガロン3ドル前後の表示である。ハウストン周辺のガソリンスタンドに立ち寄った。人の良さそうなおじさんがガソリンを入れてくれる。自動車を傍らに動かし水分補給。ペプシダイエットを購入。妻はいつものように折り鶴を折っている。おじさん夫婦にプレゼントしていた。暫くするとネイティブの人形をトレードだといって渡してくれたそうだ。慌てて自動車に戻りスーツケース内の日本からのお土産を取り出し,この人の良いおじさんに手渡した。妻はわらしべ長者になるところであった。もう一度アラスカに行くことがあったら是非会いたい人物の一人である。雨は相変わらず降り続く。
 見たことのある景色にふと気付く。3号パークスハイウェイから1号グレンハイウェイにスイッチしていた。懐かしい景色が広がる。アスペンの黄色が深まっている。アンカレッジ市内到着。22時近くまで時間つぶしをしなければならない。土地勘のない市内をぐるぐるドライブ。インフォメーションを探すが発見できず。

 まず,アンカレッジ博物館に入ることに決めた。しかし,駐車場が見あたらない。仕方なくパブリックの駐車場に車を入れる。博物館はゆっくり回ることにした。お陰でネイティブの生活を垣間見ることができたように思う。アイヌに似ているところがある。インカにも似ているところがある。ギフトショップでお土産あさりに入る。妻が日本語で話をしている。近寄ってみると相手は「日本語話せます」の名札を付けた店員だった。彼は将来ALTとして日本で働きたいという夢があるそうだ。駐車場のことも聞いてみた。この博物館には無いとのこと。周りの駐車場を使ってということだった。

アンカレッジミュージアム シュシュマレフ村。ここの写真が星野道夫を虜にした。  イヌイット(ネイティブ)の暮らしぶりがよく分かる。

 3時間余りを駐車した後これから駐車しようとする人に駐車の仕方を尋ねながら更に2時間駐車してしまった。駐車場の向かいにモールがある。フードコートもあるだろうということで中に入る。最上階がフードコートであった。2度目の「サブウェイ」利用になる。オーダーは慣れたものでスイスイ行えるぞ!コーヒーは午前中のみだということで他の店でも取り扱っていなかった。店員の一人はアニメ「ワンピース」のファンらしく「ルフィー」の話などで盛り上がることができた。これがアラスカ最後の晩餐になった。

アラスカ鉄道 駐車場の支払い ショッピングモール

 さて空港までの道程である。ナビは無い。小さな地図とにらめっこしながら空港を目指さなければならない。11日前アラモのカウンターで渡された地図はアラモオリジナルの物ではないことが旅行中に判明した。観光局のようなところの刊行物だ。町から町への移動は詳しい地図が無くてもなんとかなる。但しアンカレッジくらいの規模の都市となるとシティマップは詳しくて大きい物が欲しい。空港から出た時もそうだった。空港に向かう時も同じようなことが起こってしまった。空港の標識があるところには集中していて急に無くなると不安になってしまい道を間違えたのでは?と思ってしまう。空港周辺に来ても南北のウイングの違いに戸惑い,駐車場に入ってからも黄色のテープに驚かされ一般の駐車場へと入ってしまう。その度大回りをして再トライすることになる。不慣れなところへは明るい内に時間のゆとりを持って向かうべきである。やっとのことでレンタカーリターンへ。ほぼガソリンタンクはエンプティ状態。(ゴールドプラン:フルカバー・ガソリンタンク分のガソリン付き・セカンドドライバー登録無料というような条件であったように記憶している。日本で予約して行った。)ここでは,おばちゃんの最終チェックで全て終了。端末機からレシートを出してくれる。
 11日間レンタルしたシボレーだが,フロントガラスに2カ所のひび割れがあった。借りた時には気づかず,一夜明けたアリエスカの駐車場で気付いた。駐車場からは11日前に歩いた通路を逆に向かう。ユナイテッドのカウンターは中央より左側にある。ここでも成田のおじさんのように一人の青年があちらこちらのカウンターを渡り歩いて処理している。

アラスカを訪れて
 どこに行っても郷にいれば郷に入るタイプなので,その状況をすんなり受け入れてしまう。涙を流すような強い感動は沸き上がってはこない。鯨を間近で見ても,大自然の荒野を走っても,動物たちと接近遭遇しても,オーロラが現れても,大空からの雄大な山々を見ても。
 どこが良かったですか?と時々聞かれるが,応えることができない。その時が一番良いと心の中で思っているからかも知れない。みんな良いのである。アラスカはどの場面を切り取っても,飽きずにその場にいることができた場所である。無心で居られた。自然と文明の融合(マッチアップ)が素晴らしい。文明が無ければこの大自然と向き合うことはできないから。
 2週間という長丁場いろいろな人と出会うことができた。折り紙一つでその融合も深くなる。
妻が折り紙の束をリュックに忍ばせ,折ある毎に鶴を折って渡していく。相手の表情が一瞬にして輝いてくる。旅は人との出会いでもある。これから7年ぶりに友人夫婦に会いに出かける。


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