次の日は朝から雨。ホテルの部屋で朝食を摂った。10時だ。外を見ると約束通りオルカエンタープライズのバスがホテルまでピックアップにやってきてくれている。他の客はインフォメーションの駐車場から乗って来た。やはり客船の乗客が多いのであろう。周りはアクティビティの斡旋ブースで一杯だった。20人くらいの客が集まったろうか。そこから45分余り空港方面へ車を走らせ港に着いた。20メートルくらいの双胴船に乗る。キャプテンはひげじいさん。船を走らせるが30分何も見えない。空振り?かなという思いが浮かんで来た頃デッキに出ろとの指示があった。
遠くクジラのしっぽが見える。カメラを構えるが人の頭に邪魔される。船はまずまずの揺れ、持ってきた一脚は役に立たない。手すりの直角になったヘリに体を押しつけクジラを狙う。呼吸の吐息が海水と共に吹き上げられる。クジラの位置は確認できる。初めてのトライ!400ミリの望遠で狙うが小さくしか写らない。
突然クジラのジャンプが始まった。それも1回切りではない。5度6度と繰り返し見られた。決して一頭の鯨ではない。数頭の鯨がジャンプを競い合っているかのようである。
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